第2話エコ グリーン カンパニー

部屋に1つのタブレット、1つの遺言書、2つの本を残してじいちゃんは、別の世界に旅立った。

遺言書には「息子よ!お前は大人になった!旅立って世界を変えろ!」と書いてあった。

そもそも、俺は息子じゃなくて孫だし、15歳だし、世界を変えろって何!?って気持ちだが、今はいない人にそんな事は言えなかった。

じいちゃんが死んだのか、どこか遠い所へ行ったのかは分からない。放浪癖があり、秘密主義者だった、じいちゃんがどんな行動をとるかも分からなかった。

居なくなって一年の間に、俺は苦労しながら英語を勉強した。

パソコンもある程度使いこなせるようになった。

全てはアメリカにある、エコグリーンカンパニーに入社する為だ。

何故突然エコグリーンカンパニーに入社する事になったのか?アメリカ行きになったのか?

行くあてのない俺は遺言書を持ちながらかなり途方に暮れた。

何もない、行くところもない、目的をなくしたこの世界にまともにぶつかる事が出来る技術が1つもなかった。

ふと、俺は遺言書の裏を見てみた。「エコグリーンカンパニーここに電話しなさい」それと電話番号が書かれていた。

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