第49話 ネズミの相談

 若いインコが言いました。

「猫の首に鈴をつけよう」

 年老いたインコが言いました。

「それは良いが、誰が猫に鈴をつけるのかね」

 別のインコが言いました。

「ところで、鈴はあるのかい」

「ここに用意してあるよ」

 リンリンリン。鈴が鳴ります。

「ちょっと貸して」

 リンリンリン。鈴が鳴ります。

「お前ばっかりずるいぞ」

「俺にも貸せ」

「ええい、次は私の番だ」

 リンリンリンリン、延々と鈴が鳴っているので、猫は寝不足になってしまいました。

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