第9話 はだかの王様

「王様は裸だ」

 インコは言いました。でも誰も信じません。だってインコの言う事ですから、きっと誰かがそう教えたのだろうと皆は思ったのです。けれど子供が言いました。

「このインコ、めすだよ」

「おお」

「なんと!」

「それは凄い」

 皆は王様を放ったらかしで盛り上がりましたとさ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る