~エピローグ~さわがしいわがや

「ふゎぁぅっ」



気が付くと布団の中でした。



「うしゃぎしゃんっ」



寝惚けたままでうさぎを探そうとします。



「ぅみゃ……」



隣で白いものがもそもそ動いています。



「っ!!うしゃぎしゃんっ」



布団を持ち上げます。


そこにいたのは……。



「イリスたんっ」



妹・イリスが真っ白い毛布に包まっていたのです。


安心したのかぽすんっと布団の上に根っころがります。



「……イリスたん、またいっしょにあそぶの」



また夢の中へ・・・今度はどんな夢を見るのでしょうか?



隣の部屋ではお兄ちゃんたちがきゃっきゃっきゃっきゃっしています。



「すげぇんだぜっすげぇんだぜっ」


「おおうっ何がすげぇんだっ兄ちゃんっ」


「うるさいですよ~お兄ちゃんたちっ」


「そうだよぉっアリスたちが起きちゃうよぉ」



妹達にたしなめられます。



「ただいま~おとなしくしてたか?」


「お兄ちゃん、おかえりなさいっ」


「兄ちゃんたち騒いでた~」





暖かな家庭のアリスの物語、終幕です。

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