だいにわ こびとのまち
目の前には草原がひろがっていました。
小さな小さなうさぎはもういません。
「……はぁっはぁっうしゃぎしゃん……いにゃい……」
少し哀しそうです。
「……なかないもんっ」
草原は遙か彼方まで続いているようにみえます。
「……おかあちゃま、どこぉ?」
一人で外に出るのは初めてなのです。
よたよた歩いていくとずっと前の方に建物が見えました。
「いっぱいおうちだっ」
よろめきながら走り出します。
「ちっちゃいおうちっ」
そう、そこにはアリスの背丈ほどの建物の街だったのです。
「こびとしゃんのおうちっ」
ここにはどんな小人さんが住んでいるのでしょうか。
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