煉獄の色
酒松楓
醜色の園
醜さよ
醜さよ
醜さとはいったい何か教えて欲しい
生きることが醜いならば
人はなぜ生きるのか
その全てを持つ私は誰よりも醜いのだろう
ならば問いたい
ならば見たい
醜さを持たぬ人がいるのだろうか
醜さを持たぬ人は何を語るのか
ただ知りたいだけなのだ
私が醜いことを
誰よりも私が知っているから
私に愛が無いことを
誰よりも私が知っているから
私に美が無いことを
誰よりも私が知っているから
私に心が無いことを
誰よりも私が知っているから
ただ見たいだけなのだ
愛とはいったいどんな色なのか
美とはいったいどんな色なのか
心とはいったいどんな色なのか
本物と偽物の区別もつかない私は
浮き世の醜さしか知らない
人の醜さ
私の醜さ
全ての醜さよ
人間の醜さよ
愛と美と心を求めたる
私の醜さよ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます