第2話
ある日突然、政府から手紙がきて、
私はいま東京の軍の基地に来ている。
手紙の内容は
『タイムマシン2代目搭乗者に選ばれました。明後日の正午、基地まで来てください。
なお指定の時間を5分以上過ぎると反逆行為とみなし直ちに抹殺します。』
というものだった。
ふん、今の日本は狂っている。
昔はもっと平和な国だったとか聞いているがそんなの嘘だとしか思えない。
とはいえ、殺されるのはゴメンなので私はちゃーんと時間通りに基地に来ていた。
そして12時過ぎくらい、基地の固く閉ざされた門が開いた。
出てきたのは全身黒の女性。
30歳くらいだろうか。
身長は170cmほど。
女性にしてはかなり大きい方になるだろう。
女性は私の顔をみて
「こっちです」
とだけいい門の中へ。
せっかく来たのにあの態度ですか……
まぁ私みたいな最底辺に対してだしね。
黒服の女性についていくと凄く頑丈そうな扉の前についた。
ここにあの『タイムマシン』があるのだろうか。
黒服の女性は扉の横についている指紋認証システムで扉の、鍵を開けた。
「入ってください」
私は言われるがままに扉の中へ入る。中は縦横それぞれ10mほどの部屋で、壁紙はすべて白で統一されていた。
そしてその部屋の中央に置かれている装置。
これこそが『タイムマシン』であるとチハルは確信した。
「早速ですがru-puの説明に入らせて貰います。」
黒服の女性はタイムスリップ、別名ru-puの説明を始めた。
要約すると、
これから40年前の過去へ飛ぶらしく、悪魔でテストのためタイムマシンからは出てはいけない。
というものだった。
そしてタイムマシンの操作はすべて軍の技術部が担当するらしい。
私は言われるがままにタイムマシンに乗った。中は新品の車のような匂いが漂っていた。
タイムマシンは意外と小さく、球体のため私みたいなチビでも少しばかり狭かった。
「最後に、これを」
そう言って黒服の女性が差し出してきたのは注射器。
中には緑色の液体がはいっていた。
「これは肉体を強化する薬です。
前回のテスト、および指揮官殺害計画の時は、強すぎるru-puの負荷で搭乗者の肉体が蒸発してしまいましたので。」
そう言いながら黒服の女性は
私の腕に針を刺し薬物を私の体内へ押し込んだ。
その途端
まるで身体のなかにマグマを入れられたかのように全然が凄まじい激痛がはしった。
「ああああああぁぁぁぁぁ!!」
痛い熱いっ!
身体が焼ける_______!
嫌だ!こんなの耐えれない!
「殺して!私を、!はやく!殺せぇ!」
「それは無理な相談です。」
そう言って黒服の女性は手をさっと
振り上げた。
すると、何人かの男が私を強制的にタイムマシンの中へ運んだ。
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛_ヴ……ァ」
激痛はおさまらない。
そして、私はそのまま意識を
失った。
続く
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