みらいの日記

カモメ水兵

1.日記のはじまり

 受け取ったばかりの鍵でベニヤ板の扉の錠をあけた。新しい畳の香りが鼻につく。

 2階建てアパートの1階。ワンルームの畳張りで日当たりは抜群。ここで今から約4年間、大学に通いながら暮らすことになる。初めての1人暮らしは僕にとっては楽しみで仕方がなかった。

 引っ越しが終わったのは午後7時頃で、夜は弁当で済ませようと近くの商店街に買いに出た。そして30分程して部屋に戻り、入り口のすぐ近くにある照明のスイッチを押して明かりをつける。すると部屋の異変にすぐ気がついた。部屋の真ん中に置いたテーブルの上に一冊のキャンパスノートが置かれている。部屋を出る時にはもちろんなかった。窓の鍵を確認してもきちんと閉まっていたし、玄関の鍵も今開けたばかりだ。誰が持ち込んだのだろう。

 警戒しながらノートに近づく。市販のキャンパスノートに似たデザインだけど、「日本理工学研究所」と言う聞いたことがないメーカー名が書かれている。厚さは通常のノートの2倍強。摘むようにして表紙の厚紙をめくる。すると、最初のページにはこう書かれていた。


『突然で申し訳ありません。まず確認したいことがあります

 そちらは20XX年3月30日午後7時30分の

 夕顔地区のアパート「三日月」103号室早良浩平さんのお宅で

 間違いないでしょうか?

 間違いなければこの下のマークシートに記入お願いします

          YES□ NO□                  』


 文字は鉛筆で書かれているようだった。書体からして女性だろうか。マークシートのYesとNoの部分だけ印刷されたようなインクで書かれている。恐る恐るノートを手に取りペラペラと他のページを開いてみるが何も書かれていない。罫線だけがうっすらと印刷されたキャンパスノート。イタズラにしては奇妙だ。地方から引っ越してきたばかりだし、大学もまだ始まっていないからこちらの友人がいるわけでもない。誰がこんなことをしたのか検討がつかない。改めて最初のページに戻った。腕時計を見ると午後7時35分を指している。さっき窓の鍵やらノートを調べた時間を考えると7時30分はまるで測ったかのように正確さだ。触らぬ神に祟りなし。この奇妙なノートはまさにそれなのだが、僕は鉛筆を既に握っていた。恐怖心や警戒心はもはや心の内になく、好奇心に突き動かされてYesの四角を塗り潰した。

 塗り潰した瞬間パチンと電気のようなものが走りノートがパッと輝きだすと、空白の部分に文字が浮かび上がってきた。それは今その場で透明人間が文字を書いているかのように文字が現れている。


『良かった、予定通り到着したようです

 信じてもらえないと思いますがとりあえず簡単に自己紹介をします

 私は今から50年後の20XX年の人間です。名前はみらいと言います

 過去の人間の思想や行動などを調べる研究をしています

 今回無作為な抽選の結果、早良浩平さんが選ばれました

 もし良ければ研究に協力してもらえないでしょうか?

             Yes□ No□                』


50年後の未来人からのメッセージ、といきなり言われてもな・・・。ただ、こうやって突然文字が現れれる技術は現代には存在しない。未来の技術なのかも。先ほどと同じく、迷いなくYesの□を塗り潰す。人間の適応力というべきか、僕がただ無知なだけか。まあ、何となくだけど心配する必要はない気がした。


『ご協力いただけるんですね、ありがとうございます

それではまず、このノートについて説明します


 1.基本説明

 このノートは時間の壁を越えてメッセージを送受信できる装置で

 「クロノノート」と言います

 どのような時代にも適応できるよう

 パソコンのワープロのように文字データではなく

 記入した文字をそのままデータとして取り扱うシステムになっています


 2.通信方法

 クロノノートは現在リアルタイム送受信モードになっていますが

 バッテリー節約のためこの説明が終了しましたら1日1回の

 定期的な送受信モードへと移行します

 午前0時を起点としてメッセージの送受信が行われ

 ノートに書かれているデータの同期を行います

 つまり、今日書いたデータの返信は次の日になります

 簡単に言うと交換日記にようなものです


 3.ノートのデータについて

 このノートのデータは3日経過した時点で消去されます

 必要だと思う文章は書き写すようにしてください

 ただし過去の文章などの資料が未来に影響を与える可能性があるため

 このノートに記入したことやこちらから送った文章は

 外部に漏らさないようにしてください


 長々と書きましたが、重要な部分を要約すると

 1.ノートのデータ交換は午前0時に行われます

 2.ノートに書いた内容、返答内容は外部に漏らさない

 この2点を覚えてもらえば問題ありません

 聞きたい内容はこちらから書き込みますので返答してもらえれば結構です

 もちろん、早良さんから質問があるときも書いてください

 答えられる範囲でお答えします

 今日は12時までにこのノートに関する質問を

 この文章の以下の部分に書いて頂けますか?              』


 説明を2回読み直して整理する。要は今から50年後の人間「みらい」と交換日記をするということらしい。交換日記とはローテクな気もするが、このノートの性能上、これが限界らしい。そして未来の情報を現在に持ち込んではいけないというルール。タイムパラドックスっていう現象だった気がするが、それを予防するためらしい。タイムパラドックスというのはSFの世界でよく登場する現象で、過去に対して何らかのアクションを起こしたことにより現在に影響が発生するというもの。SFの世界の中だけの話であって実際どうなるか誰もやったことがないので分からない。理論上は確かに正しいけど。

 さて、とりあえず初めての交換日記なわけだけど何を書こう。言われたとおり質問を書けばいいんだろうけど特に質問が思いつかない。自己紹介でも書いておこうか。


『特に質問はないので自己紹介を書いておきます

 名前は早良浩平です。今年、夕凪大学の工学部に入学します

 趣味は変だと思いますが編み物と裁縫です。みんなには内緒にしてます

 僕のことは気軽に浩平と呼んで下さい

 できればみらいさんのことも知りたいです。お返事お待ちしてます   』


 最初の日記はこんな感じ。返事は来るのだろうか?12時まで時間を潰して待っていた。そして12時。ノートには1行だけ文章が現れた。


『文章が送信されました。次の同期時間は24時間後になります』


 なるほど。交換日記だから、こちらから送っても返答が来るのは次の日ということか。メールやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に慣れた現代人にとってはとても気長な交流方法だろう。だけど、僕はそういったローテクの交流方法が好きだ。どんな返答が帰ってくるか考える時間が楽しい。

 こうして奇妙な交換日記が始まった。まさか大学を卒業するまでの4年間もすることになるとは思わなかったけど。



 次の日の午前0時1分前。テーブルの上に置かれた例のノートの前で座って待っていた。壁掛け時計の秒針が一周するのをじっと眺め、0時丁度にノートに目を移す。昨日見た時と同じように文字が書かれていく。知らない人が見たらホラーに違いない。


『自己紹介ありがとうございます

 本来であれば私からきちんと自己紹介をするべきでしたね、すいません

 改めまして、自己紹介をしますね

 名前はみらいと申します

 苗字は未来に影響するので教えられません

 ごめんなさい

 年齢は今年で42歳で今は大学の教授をしています

 浩平さんと同じく工学部なので、

 もし分からないことがあれば聞いてください

 未来技術は無理ですが、50年前の知識で教えられる範囲でお答えします

 それでは、早速ですが調査に入ります

 浩平さんはなぜ工学部を選考されたんですか?

 工学部の素晴らしさは私も当然分かっていますが考え方は人それぞれです

 同じ工学部を選んだ人間として個人的にも一番聞いてみたいです

 よろしくお願いします                        』


 僕よりかなり年上だった。勝手な想像だけど少し上ぐらいだと思ってた。そして同じ工学部選考という点で好印象を持ったし、ただの研究員ではなく教授とは驚きだ。さっそくこの質問に対しての返答を書いていった。


『僕が工学部を選んだのはじいちゃんの影響です

 じいちゃんは町工場で働く技術者でした

 じいちゃんが色々ものを作っていく様子が当時の僕にはとても不思議でした

 その後じいちゃんは死んで町工場も潰れちゃいましたが

 その時の気持ちをずっと持ち続けて今に至っています

 みらいさんが工学部の教授と聞いて正直嬉しかったです

 レポート書くときや分からないことがあった時は

 よろしくお願いします                        』


 返答を書き終わり妙な違和感を感じた。そして気が付く。このメッセージを送るのは明日の0時だっけ。もうちょっとよく考えて書けばよかったかな、と後悔した。最初はゆっくり交換日記ができるからいい、と思っていたけど始めてみると早く返答が欲しいとか思ってしまう。明日の夜にもうちょっと書き足そうかな。とりあえず今日はこのままにして、明日書き足すことにして眠った。



 次の日はバイト情報誌を集め、いくつか面接の約束を取り、履歴書を書いた。仕送りだけじゃ生活していけない。それにしても履歴書を書くのは本当に面倒だ。失敗したら書き直しできないし書く量も多い。気が付くと既に夕方に近づいている。料理するのは苦手ではないが疲れたので今日も弁当で済ませることにした。こうして堕落していくのだろな、と納得してしまう。気を付けよう。

 近くの商店街で買い物をした。夕凪商店街は巨大な商店街で食料品・日用雑貨・衣類や趣味・嗜好品など多岐に渡って色々な店が混在している。なお、商店街の近くでの大型スーパーの展開は条例で禁止されているとか。この地域は「地域密着型新都市開発」を目標に人と人の関わりを大切にする取り組みとして色々な条例を作ったり運動をしているらしい。でも、こんな商店街が廃れているのも事実。将来的にはどうなっているんだろう。将来どうなるのか聞いてみようかな?

 部屋に戻って弁当を食べて一息ついた後、日記を少し書き足した。


『現在僕が住んでいる町では商店街を保護し

 小売店を重視する動きがあります

 でも、ほかの地域では大型総合商店やスーパーができて

 小売店は姿を消しつつあります

 50年後の未来はどうなっているのか少し興味があります

 できる範囲でいいので教えてもらえませんか?         』


 書き足した後風呂に入り、履歴書の間違いがないか確認した後のんびりしていると0時になった。日記の最後の行の後に『文章が送信されました。次の同期時間は24時間後になります』と表示されたのを確認して眠りについた。



 次の日、初めての講義を受けた。まだ最初ということでそんなに難しくない内容。午後3時頃講義が終わり、近くにいた数名の同級生とおしゃべりをした。地元からこの大学の学部に入学したのは僕だけだったので、周りは知らない人ばかり。それでも数人と仲良くなれてメールなどの連絡先を手に入れることができた。初日としては十分コミュニケーションを取れたと思う。

 大学を出ようとしたらサークルの勧誘行列ができてた。運動部はユニフォームを、文化部はその部の衣装を、大半は普段着だ。一般的なものからマニアックなサークルまで色々あるが、僕はとりあえずスルーした。この大学に入る前にどんなサークルがあるのかは事前に調べてある。残念だけど入れるものがない。サークル活動は確かに面白いだろうけどバイトしない生活費がない。パンフレットを受け取るだけ受け取り、さっさと大学を後にした。


 商店街で食料品をまとめ買いしてアパートに戻った。冷蔵庫が一杯になり妙に嬉しい気持ちになる。

 買ってきた荷物を片付けたところで今度はバイトの面接に行く準備を始めた。履歴書が鞄に入っていることを確認してすぐに部屋を出る。自転車が欲しいなと思いながら歩いて駅近くのラーメン屋に向かった。ふと、横を通り過ぎていったスポーツタイプの自転車が目に映る。高校の時はママチャリしか持っていなかったのでとても羨ましい。バイト頑張って絶対に買ってやる、と心に決めて面接に向かうのだった。実際、生活費でコツコツなのでママチャリあたりで終わりそうだけど・・・。

 面接を終えて部屋に戻る。今日も商店街で買ってきた弁当だ。明日こそは自炊しよう。とにかくお腹が空いたので早速夕食になった。面接の結果は3日後なのでとりあえずその結果を待つことになる。食べながら携帯を確認すると今日連絡した友人の他に父さんからもメールが着ていた。内容は一言『頑張れ!!』。ちょっと笑ってしまったが、すごく嬉しかった。


 風呂に入り大学の講義の内容を予習をして0時になるのを待っていた。50年後の未来からのメッセージをボンヤリと待つ。もし僕が50年前の誰かに同じようなことをするとすればどんな感じなんだろう。携帯で50年前に何があったのかを調べてみた。

 なんと、約50年前は東京オリンピックが行われていた。正直あまり知らないけどビートルズが初来日していたり大阪万博が開催されている。今得た知識と僕の知識で50年前の世界を構成するとかなり差がある。携帯電話はもちろん、パソコンもなどの機器が存在せず、カラーテレビが一般家庭に出だした頃。そのテレビの中では横綱大鵬が四股を踏み、美空ひばりがデビューしていたのだ。今では1人1台スマホを持ち、外国人の力士が横綱になってたり、大人数で構成されたアイドルグループがテレビの主役になりつつある。なるほど、確かに調査すると面白いかもしれない。みらいさんのやりたいことが何となく分かった。

 0時ジャスト。さっそく日記を確認する。すると、一番最初に書かれていた説明書きなんかが消えていることに気がついた。3日経ったから消えたようだ。


『おじいさまの影響ですか。なるほど

 子どもの頃の夢を今でも持っている浩平さんは凄いと思います

 私も死んだ父の意思を継いでこの道を目指しました

 まさか教授になれるとは思ってませんでしたけどね

 それと質問があった50年後の未来ですが

 未来への影響はないと思われるので説明したいと思います


 私の住んでいる区域を例として説明しますね

 50年後、社会はインターネットが今よりもっとに普及したことにより

 通販が当たり前になりました

 食品類はもちろん、衣類もネットで購入するのが通常の方法となっています

 試着が必要だと思われるかもしれませんが

 未来の技術により360度立体映像を体に表現させることができるので

 試着は必要ないんです。布の質感や重さなども再現できるので

 実際に着ているような感じになります

 そして街の商店や畑・田んぼなどは工場へと変わっていきました

 工場内ですべて製造されそのまま消費者に届けられます

 工場内ではコンピューターによる自動制御によって

 野菜が栽培され牛や豚や魚が繁殖・養殖されています

 全ての食品が無菌状態で作られた衛生的な食品で安定した生産されています

 また工場ではロボットが多く使われ、ヒューマンエラーは殆どありません

 地方は違いますが都心部では特殊な運輸経路で人手を必要とせずに

 荷物を運搬するシステムを実験中です


 では、人間はどこで働くことになるのかですが

 主に機械では作れない物やサービス業に従事しています

 私のような大学教授はそう言ったサービス業の1つですね

 現在一番多い職業はコンピューターのシステムエンジニアです

 やはり、コンピューターが主力の世の中ですからね

 あと、50年前から増えた職業として作家が人気です

 漫画家・小説家・デザイナーなどの作家さんが50年前の倍はいるそうですよ

 ただし競争相手が多い分かなり苦労するそうです

 

 それと、50年前では考えられないかもしれませんが

 お話したり聞いたりするだけっていう一風変わったサービスがあります

 上記の通り技術が向上するにしたがって人と人との関わりは減少しました

 システムエンジニアも多くの人が家で仕事を済ませていますし

 ネットを通じて商談や取引を行うのが当然となった世界ですからね

 また、高齢化の影響で孤独老人が50年前の倍以上に膨れ上がっているのも

 この商売が流行っている理由かもしれません

 すいません、ちょと長くなりましたがこんな感じです

 また何かあったら聞いて下さい。できる範囲でお答えします

 あと今日の質問ですが、ご両親のことを教えてもらえますか?

 先ほど言ったとおり人と人との関わりが薄くなり親子関係においても

 その影響が出ているようです。お願いします

 PS:私のことは気軽に「みらい」と呼んで下さいね          』


 50年後の未来の話を聞いていると今の世の中がとても昔のように感じる。でも、その未来には魅力を感じなかった。僕が今の人間なのかもしれないし、人と人との関わりを大事にする人間なのかもしれない。返事は明日書こう。日記を閉じてその後すぐに寝た。

 50年後、僕は68歳になっている。結婚していなければ1人でインターネットで注文した食事を食べて、お金を払ってまで人と話をしているのだろうか。考えると恐ろしくなってきた。今夜は悪夢を見るかもしれない。



 その後、未来の研究員「みらい」との奇妙な交換日記が続いた。彼女の調査の質問は至って普通のことが多い。家族や友達のこと、今日食べたな料理や出かけた場所など。まるで本当に遠くにいる友人と交換日記をしている気分になる。そして僕からの質問に対しては答えられる範囲でたっぷり話してくれる。おかげで、みらいの人物像がなんとなく掴めてきた。

 彼女は50年後の今僕が通っている大学からメッセージを送受信しているらしい。つまり、僕の遠い後輩になる。趣味は編み物と料理。ネットワークによる仮想空間講義(教授が講義の内容をカメラで撮影しそれを3D映像で各生徒のもとに映し出して行う講義方法)が一般化した50年後でも、大学の講義室で黒板と紙のプリントを使い講義をする頑固者らしい。ただし講義はとても分かりやすいと人気で、受け持っている生徒の出席率はほぼ100%だという。彼女いわく、やはり場の空気が大事とのこと。

 家族構成はみらいとお母さんの二人暮らし。お父さんは交通事故でみらいが6歳の時に亡くなっている。勉強に打ち込み過ぎて恋愛を忘れたため今も独身だとか。


 バイトの面接を受けた3日後。1件は落ちて、もう1件は採用の連絡が入った。次の日からさっそくバイトを開始。駅の近くにあるラーメン屋で夕方から夜の閉店まで働く。なぜここを選んだかと言うと、まかないが食べられる特典付きだからだ。これで一食浮かすことができる。最初は店のウェイターを任されたが、僕が入ってすぐに厨房スタッフの1人が辞めてしまったので穴を埋めるために僕も厨房に入ることになった。昼間は大学、夕方から暑い厨房で黙々とバイト、家に帰り復習をして最後に日記を書いて寝るというのが僕の生活サイクルになった。


 試験の日が近くなると、みらいが頼んでもいないのに試験範囲の解説を書いてくれる。しかも凄く分かりやすい。大学の教授より分かりやすい。おかげでテストの成績はクラスでも上の方になることができた。みらい様様、ありがたい。補習などがまったく入らずバイトのシフトを増やすことができたので憧れのスポーツタイプの自転車を購入した。買い物はもちろん、少し遠出するのが非常に楽になり行動範囲も広がった。こうして大学生活は1年あっという間に過ぎていく。みらいとの日記はコミュニケーションも楽しいが、自分を見つめ直す材料にもなった。

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