戦う! プリーステス<プロット>

            2016年7月5日火曜日れなれな

 このお話は揺るがぬ意志と、たった一人で戦うヒロインが白魔法で魔物を退治することで、己を鍛える大切さを描く物語です。


*登場人物*

☆ミラ(12歳・女性)……ヒロイン。生まれて四歳から信仰の道に入ったので、無垢。当時の土着信仰の魔術に対抗しうる白魔術を身につけている。


☆ティフォーヌ(14歳・女性)……修道院の見習い。後からきて、修道院長の修行を受けたミラをねたんでいる。天涯孤独。台風のようで、その存在は天災に近い。


☆マーレ(42歳・男性)……ミラの父親。彼女に財産だけ残して暗黒に封じられる。男爵。


☆ウィリデ(31歳・女性)……ミラの母親。彼女に地位を残して暗黒に封じられる。男爵夫人。


☆ペリコローソ一味……ミラの財産と秘密を狙う盗賊たち。


*補足*

世界……中世前期のイタリアモデルの架空の世界。

宝具……不思議なアイテム。妖精を使役できる。実は土着信仰者であるマーレたちからティフォーヌが奪った。


*物語*

 ミラ(4)の父マーレ(34)と母ウィリデ(23)が祈り、ミラの上に「奇跡の力」を見るところから、この物語は始まった。館には先祖代々伝わってきた宝具があり、それがミラを守っていた。

 ミラ(12)の父母マーレ(42)とウィリデ(31)はミラを置いて教会へ行った。理由はミラの力について、未来に不安があったから。父母は、ミラに「奇跡の力」は使ってはならない、と言い置くのだった。

 ところが館に侵入者が。ミラはあらがえず力を使ってしまった。侵入者はミラの力に興味を持った。侵入者は窃盗団であるティフォーヌという娘で、悪魔と契約してミラの敵となり、ミラの力が「神の力」であると知ってしまった。ティフォーヌはミラを欺こうと「おまえの父母はその得体の知れぬ力を邪魔に思って、教会へおまえを追いやろうとしているのだ」と告げた。ミラは自ら修道女となることを決意。ティフォーヌは館から宝具を奪ってしまった。

 宝具を奪われたせいで、ミラは力を制御できなくなり、敵は父母を傷つけ、暗黒に封じてしまうがミラはそれを自分のせいだと思ってしまった。修道院でもそんなミラは孤立し、いじめにあった。力の暴走を先輩シスターとしてもぐりこんでいたティフォーヌ(14)に見つかり、「悪魔よ、去れ!」と罵られ、たまらず飛び出したミラ。父母を頼りにするが、館はがらんどう。行方がわからず途方に暮れてしまった。

 最終的にミラは修道院でシスター見習いとなって戒律を守り、「奇跡の力」をコントロールできるように修行に励んだ。その結果、嫉妬深いティフォーヌの妨害に遭いながらも、最低レベルでの力のコントロールが可能となった。なぜかティフォーヌが持っていた宝具をとり返し、ミラは再び館へ。そこは窃盗団の一味の巣窟となっていた。

 ミラは悪魔と戦い、邪悪な生命体が闇の世界から次々と出てくるのを、自分の身を犠牲にして結界を張り、闇の出口を異次元につなげて追い出してしまった。窃盗団はわけのわからぬうちに館を放り出され、二度と近寄れなくなってしまった。ミラの戦法により、父母は暗黒から解放され戻ってきた。父母もミラを認め感謝したのだった。

 窃盗団がミラの能力の増大の秘密を知ろうと、修道院まで追ってきた。ミラは不思議な妖精たちに足跡を消してもらって、彼らを迷わせ、あえて薄暗い森を抜けて修道院へと戻った。ティフォーヌは現場を見ていない院長らに、悪魔をこらしめたのは自分の献身的な祈りのおかげであり、ミラは恩知らずだと誹謗。そこへ窃盗団が姿を現し、攻めてきた。ミラは否応なく力を示さねば無事にすまなくなった。まるで動けないティフォーヌを尻目に力を発揮したミラ。

 ミラはシスターとして認められた。ティフォーヌは窃盗団と通じて教会の情報を流していたと発覚。ミラは親孝行のよい娘として修道院に残り、出世を約束された。ティフォーヌは教会を欺いた罰として身一つで追い出され、窃盗団にも見放された。ミラは国を悪魔の手から救ったとして、大聖堂へ招かれ、聖人として洗礼を受けるのだった。

                 END



*間抜けにも忘れてましたが、プロット段階のあらすじは全て、「過去形」で書きます。本文は現在形、断定系、織り交ぜて華麗に魅せてください。

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