第62☆神様は怪獣扱い

 もともとがアニミズムだったり、多神教だったりした日本に生まれた人々は、多くの個性あふれる神々に親しみを持って接することが多いようです。


 たとえばお稲荷さんとか、白蛇だとか、龍だったりと、人の形すらしていないのに、神、魔神と崇めています。


 しかし戦後、日本では神々の教育を学校でしてはいけないと、GHQによって定められてしまいました。


 だからと言うわけではありませんが、今神様というものはカードに出てくるURだったり攻撃力や防御力が桁外れのモンスターと同じ扱いです。


 これが現実なのです。


 わたくしも、辞書や辞典で神々の名前を調べるくらいはいたしますが、小説でも扱いは「怪獣」です。


 いくら真っ白い、真っ黒い、ありえない縞模様があり、意味があっても、商標ように加工された姿はちょっと便利なアイテム扱い。


 いいえ、そちらの方が物語の造りに則していて、自然なのです。


 神様の恵は、ありがたいものです。


 その神様は物語において「贈与者」または「敵対者」にふさわしく、力強い味方、もしくはラスボスのようなものです。


 要するに、切り札なのです。


 Fateなどでは、歴史上の人物が英霊として召喚されて戦いますが、彼らもモンスター扱いです。


 神々とは、人々の心の中に光や影をもたらし、痛みに耐え、現実と戦う何かを残していってくれるものなのです。


 少なくとも、わたくしの知る神はそうです。

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