第13☆ラストから構想しよう

 意外とあまり知られていないようでもある。

 これは長編よりもテクニックが必要とされる、短編を書くとき非常に役立ちます。


 どんなエンドにするか?

 ハッピーエンドなら、そこから逆算して……山場の前にしかけや罠を張って……ということをします。

 長編でやるにはやや体力が必要なので、体を鍛えて、呼吸を長く保つことが必要です。なぜならば、長くても人様に読んでもらえるほどの力量が、いるんです。


 魅力、と言いかえてもいいでしょう。

 おもしろくなければ読んでもらえない。興味をひかねばページすら開かれない。それが定めです。


 けれど、この方法を使えば、息切れだけは免れます。


 短編は30枚。長編は200枚としましょうか?

 それぞれの山場は違います。

 30枚ならば、山場は25枚目、ラブシーンなりバトルシーンの決定的な場面を持ってきて、印象付けます。

 200枚ならば、山場は180枚あたりです。ここですっぱり、いらないキャラを始末するなり、(つまり死亡させる)徹底的に叩いて降参させちゃって、物語をすっきりさせます。


 死亡につきましては、人の好いおばあさんや元気だった子供、きゃんきゃんいってた子犬、などが妥当です。悪役の卑劣さを決定的にさせ、正義にゆるぎない感情移入をさせてください。味方が死ぬ場合は、印象的に。


 そのうえで、ラスボスを叩き、勝利します。

 ラブストーリーはこの回では除外します。いろいろと面倒なので。

 というか、ラブは少年物では友情にとってかわられる重要なポイントなのですが、少女物と少年物とでは違いがあるし、作家さんの好みや作家性も違います。

 当然読者の好みもあり、ハーレム・バトルやら、逆ハーレム・お姫様ものやら、萌え萌えキュン! やら、青春! など。多岐にわたっていて網羅しきれません。


 どうかご自身の言葉で補っていただきたいと思います。


 大変微妙な取り扱いとなります。ご承知おきください。


 ただ、週間少年雑誌等でみられる、引きを利用したシリーズ物などは、山場を外さず、かつ次々と難問(ハードル)を上げることで連載を続けるパターンもあります。


 ドラゴンボールなどは、作者がやめたいと思ったとしても、人気作だからやめさせてもらえない。結果、バトルは白熱し、敵は宇宙的に強くなり、世界は銀河を貫く流星に……ということになってますね。そういうのでも、必ずパターンはありますし、日本人はワンパターンが好き! 


「これこれ! これだよ!!」


 というものがあれば、人気作にはなります。

 当然ストーリーが終わりを見るまで続けます。

 終わらせる気がそもそもないのなら、だらだら続けて自分だけ楽しみたいなら、この項目は忘れてかまいません。

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