第4☆プロットを立てよう
まず専門学校で、自分に課した呪いのようなもの。
「まず企画を通そう」
というもの。
一番初めにタイトルと日付、名前を記入してください。
プロット……これは物語の骨子ともいうべき設計図。
「テーマ」
「コンセプト」
「狙い」
を、まず一、二行で書かなくてはならない。
これは考えながら話を創るタイプには非常な苦痛である。
俗に「降りてきた」状態で書く人には絶対書けない。
次に登場人物、重要度順に名前、年齢、性別を書く。シナリオではこの辺はごちゃごちゃしていてはいけないので(役者さんの名前が記入されるからである)、それっきりになるが。せめて職業くらいは書いておこう。一人ずつ順に、読みやすくが基本。
小説向けのプロットであるならば、性格、外見、口癖、嗜好なども書く。
このあたりにこだわりがあって、詳しく書きたい、と言う人は別に自分用のプロットを用意するように勧める。イラスト入りもいい。執筆の時に役立つだろう。
そしてあらすじである。
わたくしはなんとも、これが苦手だった。
第一に、まだ書けてもいない話のあらすじを書かねばならないし、それが受け手に満足いくものでなければ、本文すら書かせてもらえない。
まあ、本文を書いてしまってからちょこちょこ直す、というのでは手間暇がかかりすぎて合理的でない。
本文を書く前に、あらすじで全てを! ミステリなら推理の過程からネタバラシまで、すべてを書かねばならない。
これは自分の脳の使い方を変えねばならない。非常に苦痛だった。
「愛と青春のミステリー」
これがテーマならば、コンセプトは、
「見習い助手とマリーアントワネットの謎を解き明かす!」
(適当です)で、狙いは、
「歴史ファンとミステリファンを魅了する」
つまり、
「このお話は、愛と青春のミステリーで、見習い助手とマリーアントワネットの謎を解き明かす、歴史ファンとミステリファンを惹きつける物語です」
と、書かねばならないし、登場人物はたとえば、
*咲 栄太郎(さく えいたろう・26歳・男)……主人公。とんでもない見栄っ張りの私立探偵。ミステリファンで、しばしばセリフを引用する。探偵としては無能。なにかと愛を気にかけている。
*平坂 愛(ひらさか あい・18歳・女)……ヒロイン。有名女子高の一年生。二年間英国留学していた。一人だけ教室で浮くのが嫌で、栄太郎宅に入り浸る。ミステリの中ではシャー*ック・*-ムズシリーズが好き。勝手に栄太郎の助手を名乗る。
*……
*補足……
補足説明として、特記事項は書きましょう。メカニックなら一つ一つの説明と、威力・効力・限界。世界観はどこなのか? 現代? 未来? ファンタジー? 調べながらでは書けません。書いてから調べるか、調べてから書いてください。
そしてあらすじ。
シリーズ化が決まっているならば、第一話目から、三、五話目くらいまでは必要になる。ここには書かないが、ある程度、型のようなものがあるので、テンプレはどうにかして入手していただきたい。百万円払って専門学校へ入るとか、好きなお話の構成を研究するとかね……?
これを編集さんに見せるために、A4判の用紙に10ポイント(字の大きさ。値が大きいほど大きい字)以上で、きれいに書かねばならない。ポイントが一つさがるだけで読んでもらえない可能性が大きくなる。枚数は二枚まで。
これが、わたくしが一年間で確実に学び取ったことである。
毎日四本プロット書いたり、一日十枚確実に物語を書くとか、しましたが。基本がこれだけできていれば、まあ必要ない知識ですね。
※プロットというものが書けない、そもそも感じがつかめない、という方は第9☆の「逆プロットを書け!」(上から目線かよ;;)をどうぞ。訓練法が書いてあります。
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