創作のためのおぼえがき

水木レナ

第1☆だってまだ夢の途中

 作家になれ、と言われて作家になった。

 正直、作家稼業をなめていたし、学校の先生が作文ちらっと目にしただけで、そんなことを言うのも実はおかしい。

 常々思ってきたが、そういう先生は、自分の方こそ「作家になりたい」と思ってきたに違いないのだ。

 だって、作家になった先生はまず「死んでも作家になりたいか?」って聞くもんねー☆

 その苦労を話すところから、明日が始まるのです。


 もちろん、わたくしは「死んでも作家」に挙手した。

 その専門学校では、挙手したのは学年中たった一人だった。

 それがわたくしですよ。

 夢はまだ、終ってはいないのですよ。

 だってまだ、楽しいもん。

 夢の途中だからして、まだ死なない。

 

 どれ、これまでに至る話をしようか……。

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