第85話:「まささん、ねねさんを擁護する」の巻
「ぶっちゃけ言うと、付き合ってるオンナが
「言うと思った。拳王さまかよ」
「ネタにされてる台詞だけどさ、突き詰めてくとあの言葉こそ真理じゃね? そもそもさ、過去って奴は人間の土台なわけだ。いまのそのひとそのものに納得できてるんなら、その土台が何でどうやって作られたかにはこだわる意味を見出だせんな。むしろ土台の造りにこだわることで、その上に乗ってる本体を偏って見ちまうほうがどうかと思うぞ」
「その土台がちゃんと建築基準を満たしていれば、だろ?」
「当然。さすがにそこが姉○建築では話の根幹が狂ってくる。そういうところで嘘吐く時点で、俺ならハイ、サヨウナラだ。で、いまのところ、ねねさんは約束破りをしてないし、俺とのルールも守ってる。だったら、あの
「それがおまえの『ゆずれない点』か」
「浮気不倫は心の殺人。ゆずる気はさらさらないよ」
「しかし、浮気不倫は男女の本能、とも言うぜ。俺的視点じゃ、韓国人が日本人より貞淑とも思えんがな」
「ああ、その点なら心配してない」
「その心は?」
「ねねさんが他好きしないって意味じゃないぞ。ただな。あの
「答えになってねーぜ」
「悪い。あの
「……それはそれで問題ありだと思わんでもないが」
「俺がいいっつーてんだからそれでいいの」
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