ごく当たり前な日常 六
To Heaven
二人はアルコールの強いウォッカを飲みながら話を進めていき、
「
「も〜久保田さんのエッチ」
「ちょっとぐらい触らしてくれよ〜」
久保田は右手を麗華の胸に近づけていった。麗華はそれを阻止する為久保田の右手を取り、自分の膝の上に置いた。
「だから駄目ですよ久保田さん」
――はぁ。
麗華は好きでもない、寧ろ生理的に無理な久保田に対して辛気くさく話を続けていた結果疲れが出ていた。
――そろそろ相手にするのだるくになってきたから終わらせよう。
「ねー久保田さん」
麗華は再び久保田の腕に絡みつき提案を出した。
「これからあなたにアンケートを取ります。因ちなみみににアンケートは全てYesかNoで答えて下さい」
「アンケート?」
麗華は久保田の耳に顔を近づけ声のトーンを下げ
「今、私と一緒にお酒飲んでいて楽しい?」
「Yes」
久保田は何の躊躇いもなく答えた。
麗華は続けて次の質問に移る。
「じゃあ……私のおっぱい触ってみたい?」
「Yes」
久保田は少し頬を赤く染め答えた。
「じゃあこれが最後の質問になります。私と一緒に……寝たい?」
「……Yes」
久保田は頬を赤く染め答えた。
麗華は口の右端を上げてニヤリと笑った。
――捕獲完了っと。
麗華はそのまま久保田の耳元でまた囁く。
「私実はもうすぐ上がりなんです。あの〜外で待っててくれますか? 終ったら連絡しますから」
「お、おう。分かった」
「じゃあ連絡先交換しましょうか」
「あぁ」
連絡先を交換した麗華と久保田は
麗華はスタッフであり社長を呼び出し客が帰ることを知らせる。
「お客様お帰りでーす!」
麗華は久保田を、社長とスタッフと共に出入口まで案内する。
そして久保田が出入口から出ると同時に麗華と社長は頭を下げた。
『ありがとうございました』
久保田はふらつきながらも上機嫌で賑やかな街へと消えていった。
久保田を見送った麗華と社長は再び休憩室に入り、気分良く帰った久保田について話をしていた。
「どうだった?」
「バッチリです」
社長は安堵のため息をつき、胸を撫で下ろした。
「流石だな」
「私にかかればこれぐらい当然です」
「そうだな。じゃあ頼んだぞ。麗華」
「はい。お任せ下さい」
麗華は右手を開き、人差し指を下唇に付けて不気味に笑う。
――あ〜これからやれると思うとうずうずしちゃう……。
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