占星音楽ーほし・うた・うらないーの構想
星占いを音楽に持ち込む、というのは、実は´80年代初頭に、女性声優の潘恵子さんの二枚目のアルバム「HAN-TASTIC《ハンタスティック》」にて実は行われています(他にも何かありそうですが、私はこれしか知らない)。
12星座ごとのテーマで12曲分の多彩な乙女心を綴った、潘さんの甘い歌声が映える、神秘的というよりは、非常にラブリーかつ個性的なアルバムです。当時、潘さんのファンだった私。潘さんはその当時から占星術師(占い師用のPNは潘杏蘭)としても活躍されており、そういえば、その二足の
そして時を経て(特別、潘さんのそのアルバムを意識した訳ではないのですが)作詞家・松井五郎さん主催の作詞講座を受講した際にも、ラストの課題の「アーティスト(アルバム)プロデュース」にて、こういった12星座をテーマとした12曲分の一枚のアルバムを想定して書かせていただきました。アルバムのキャッチコピーだとか、想定するリスナーのターゲットなどのアルバムコンセプトは勿論のこと、それを歌うアーティスト像も具体的に考え、何を歌わせたいか、音楽ジャンルや作風、アルバムのテーマなども作詞作品と併せて提出。
これを一から考えるとすると、かなりのカロリーが必須だと思いますが、自分としては結構楽しみながら書くことができました。初めからテーマが星占い!と自分の中で決まっていたからかもしれません。その世界に入り込んであれこれ考え練り上げる作業が元々苦痛ではなかったせいか、何とか一つの形にまとめあげることができました。そして、どういう訳か(これも潘さんを意識したわけではありませんが)想定するアーティストは若手の女性声優に……確か何となく声優の坂本真綾さんをイメージしていた気が(笑)。
でも書き終わってみれば、やたらボキャブラリーがあちこちに溢れた、散漫な印象のアルバム作品になってしまったかも? 12星座という12個分のイメージが各々独立していたからかもしれませんが。牡羊座は火のイメージで猪突猛進、牡牛座なら、とにかくおっとりしていて優雅でトロピカルな楽園風。双子座はなぜかサガン、個性的で好奇心旺盛なイメージ。蟹座は母性にあふれたMOONフェイズ……みたいに、それぞれの多彩な星座イメージをパレットの上にぶちまけたカンジに(笑)。
そーいえば、アーティストそれ自体というより一枚のアルバムの世界観の方を、むしろ中心に考えていたことに今頃気付いた(爆)。
今だから言いますが、占星術師の鏡リュウジさんが雑誌で書かれていた星座イメージを拝借(汗)というか参考にした疑惑多し? でもイメージする言葉や描きたい世界があらかじめ決まっていると、割とスラスラ一つにまとめやすかった。詞先(詞に曲がつけられるのを想定し詞を先に書く)作品だったというのも自由度がありましたし。ただちょっと既成の星座観に凝り固まりすぎたかな? テーマ自体が12星座ごとの物語だったので仕方なかったけれど。もっと行間を読んだ作品に仕上げてもよかったのですが、そこはまだ星読み的にも作詞者としても未熟でもあった所以。
と、いうことで過去に自分が書いたり、実際に存在していた星占い関係の音楽アルバムなどは、やはりアルバム自体のトラック数ともちょうど合致する12星座をテーマにしたものだったりしましたが、勿論それもありなのだけど、今回筆者が将来的に一コンテンツとして発信していきたいと考えている、占星音楽……と書いて「ほしうたうらない」と読ませます(笑)――は、もっと解釈自体を広げ、できれば歌で星占いをやる!くらいの勢いでいきたいな、と。それでも表面的には歌は歌なのですが。
しかし、本当に無謀ですね(爆)。占星術自体の知識は既に骨の髄まで体に染み付いている、いわば星占いオタクの自分ですが、それでも実占となると話が違う。前節でも書いたようにホロスコープの解釈は一定の決まりやイメージ像さえ踏襲すれば、あとは割と自由度が高く、その人自身のインスピレーションや個性的な発想によって様々な解釈に変換可能。むしろ実占では、個々の占う側のそうした部分が大きくものを言います。
つまり発想力の勝負。これはなぜか作詞自体のセオリーとも等しく一致しており、つまり星占いはポエムでもあるのか……という妙な説得力に私自身感動しました。だから
筆者が想定する占星音楽プロジェクト『ほしうたうらない』において、実際の作詞作業というのは、そもそもコンテンツ自体の全体像を、どういう形でまとめて作っていくのか、という所から考え進めていかなければなりませんので、まずそこから煮詰めていかなければ……うーん。などと唸っている時点で既に完全に煮詰まっているのだな(汗笑)。
加えて音楽自体がなければ始まりません。当たり前だけど、まず曲!音楽!本当は、その手の畑の方にお願いした方が早道なのでしょうが(随時・作曲家募集中!)なぜかこれも自分でやってみようと作曲の勉強なども始めてしまったものだから、さらに先へ進まない。今というのはDTMと言ってパソコン一台さえあれば、たとえ楽器が引けなくても、誰でも気軽に作曲ができる時代なのですね。そのDTMを行うDAWというソフトもフリーソフトが無料でDL《ダウンロード》できる。その使い方さえマスターしてしまえば、コード進行から始める作曲というのは意外と簡単?
実際に歌ってくれる人がいないのであれば、これもボカロ(ボーカロイド)を使ってしまえば、ある程度の問題はクリアできる。……しかし、DTMもボカロ調教も言うは易し、が実際は(汗)。そもそも自分のPC《パソコン》の動作自体が甚だ重く、思うようにソフト自体を使えないという
ということで作曲自体、春頃から一時休戦。そもそも作曲って作詞するより難しくね? みたいな固定観念のある自分には、やはり向かないのでしょうか。でも頑張る! キーワードはコード進行だ。絶対にイケル! で、実際に(音符の)打ち込み用のミニキーボードなども購入。それでDAWソフト通じてポロンポロンと鍵盤を爪弾いていると、なぜだかとても楽しくなってくるから不思議(笑)。本当に
そもそも、この作曲用のDAWソフトというのは、ピアノ音源は愚か、ギターやフルートその他諸々の楽器音を任意で呼び出すことも可能。昔はそれこそ不可能だったワンスタジオ分ほどの楽器音源がこのソフト一つでまかなえるという……これはもう一つの作曲革命でしょうか。でも当たり前だけど、道具だけ揃えても全然ダメ。形から入るというのも一つの手ですが、そこからさらに一歩内側へ踏み込まないと。
つい先日、ZABADAK《ザバダック》という多国籍? 個性派ユニットのライブにお邪魔したばかりなのですが、それこそ知る人ぞ知る音楽アーティストで、私などは30年来くらいの彼らのファン。オリジナル楽曲の独自性は勿論のこと、そのZABADAKの中心核であるメインを務めている吉良知彦さんは、往年のプログレファンで、今回のライブツアーもZABADAKそれ自体の楽曲は勿論のこと、キドキラplusという、凄腕ギタリストの
いやぁよく分からないけど(ヲイ)深く深ーくプログレの世界を堪能させていただきました。因みにPolandというインストゥルメンタルのZABAお馴染みの名曲では、幾人かの観客の方がリコーダー持参でまさかのコラボ!? これには私も驚きましたが、そういう皆が参加して楽しめる音楽そのもののよさって本当によいなぁと感嘆しました。それもこれも東西問わず風土に根づいた吉良ZABA音楽の妙味のなせるワザ。郷愁を呼ぶ素朴なメロディとフォークロアならではの斬新なリズムの躍動感。
いつぞや吉良さんは某進撃OP主題歌を耳コピして御自身の独自アレンジにて某動画サイトに息子さん共々演奏したものをアップし一時騒然となったかと思うのですが(その当初全く知らなかった私自身は運悪く遭遇できず……)ただ趣味でカヴァーしただけなのにオリジナルを食うほどのそれらしい出来栄えだったそうで……それくらい素晴らしいギターテクニックや独自の音楽性をお持ちの方なのです。
ZABADAK自体はデビュー10年後の´90年代中盤に当時コンビを組んでいた、もう一人のメンバー上野洋子さんが「のれん分け」と称して脱退してしまってから、しばらくは吉良さんお一人でしたが、後に作詞やコーラス担当だった小峰公子さんが正式メンバーに(今や小峰さんは吉良さんの奥さまですが)。
個人的には上野さんの天使のような透き通った歌声は、やはりZABADAKにはなくてはならないもので、それを失った時点で絶対的に何かが抜け落ちてしまった感が否めず。吉良さんの内省的かつ渋めのヴォーカルや独特の泥臭さを含んだフォークロアな曲想ともども、その上野さんのイメージとのギャップや両者の混合によって醸し出される独特の化学反応が、清濁併せ呑んだZABADAK独自の味わいを生み出していただけに、とにかく残念の一言なのですが……。
それでも、やはりZABADAKはZABADAK。吉良さんの独特の「味」というものが確実にそこに存在しており、それこそが滲み出る「個性」というものなのだな、と。やはり音楽というものは、実際にそれ自体を十二分に堪能してみると、そこから様々なインスピレーションを運んできてくれるものなのだと思います。個人的にも、実は詞先よりは曲先の方が好き。確かに詞先は割と自由度が高く楽といえば楽ですが、それでもその「自由」というのが逆にネックとなり、思うように曲を想定した作品を書き上げるのは難しい。
自分としては、その作詞のガイドとなる曲の存在はやはり不可欠。それだけに、将来プロジェクト化を個人的に想定している「
……ということで、曲を先に作るか、それとも内容的に占いから先に詰めていくか。もう右脳を優先させるか、それとも左脳か? みたいなことになってますが、それでも、そもそも作詞というのは左脳的な論理思考で書くものではないんだな。要するに「考えるな!感じるんだ!」の世界ですね。作詞というのは、ただのポエムではなく「音楽につける言葉」であって字数をメロに合わせることは勿論、音の響きやリズム感などをまず想定して書くもの。なので、やはりそこは外せない。だから、むしろ作詞作曲を同時にやってしまった方が早いのだろうけど。
というか、それプラス占いですよ(笑)。もう自分でも何がどうなるんだか全く分からない。やることはもう決まっているんですが、その先が全くの未知数。だから、こんなこと誰もやらないんだろうなー。占いならまず占星術師。そして作詞なら作詞家。普通はそれぞれの畑が決まっているのに、もはやそのどちらでもありません。分離ではなく融合。でも、その「誰もやらないこと」を先陣切ってやってしまおう! というのが、MC星座が自称パイオニアの牡羊座の
そもそも作詞作曲して作ったがよいが、それをどう発表すればよいのか。特にどこかへ売り込みに行く訳でもないので、ありていに言って各種動画サイトへのアップそして宣伝(noteというサイトもあるようで詳細については詳しくないですが、そういうものでシェアする手段も)。個人的には占い師が自営業で占いをするイメージ。プロとかアマといった概念ではなく、それそのものをWebで発信していくことによって、まずはユーザーの反応を見ます。運よくよいとか欲しいとか言って下さる方がいたら、そこからが、また新たな出発点。そこまで行くためには、何と言ってもまず、肝心の作品を仕上げていかなければ……。
話が長くなって恐縮ですが、何度も言っているかもしれませんが、そもそもこういったオリジナルなコンテンツを思いついたのは、作詞(詩作)と星占いの表現の言葉には、非常に似通ったものがあると感じたことから。これは繰り返し述べていますが、占星術的なことを言葉で表現するというのは、割合ポエティックな部分があるということ。勿論、論理的に理詰めで語る方もおりますが、それは占いに何が求められているのか、といったこととも関わる部分で、とにかく理路整然とした結果を知りたいのか、そうでないのか……。
実際、世間一般の占いユーザーがまず関心を持っているのは「当たる当たらない」の一点のみ。個人的には、星占い、占星術というものは、そもそもそれだけに留まらないもので、その星の言葉を語る表現手段というのは、もっと自由にエンタメ性を持たせることも可能なものだと考えており、その誰かを楽しませるエンターテインメントとしての部分で、むしろ占いにそうした創作表現自体を持ち込んでみたいという思惑があるのです。
占星術の世界は一種の「精神哲学」であると感じており、そのサイコロジカルな部分を表現するには、音楽ほど理にかなったものはないのではないかと。星を読むこと自体、頭、脳味噌もですが、もっと深く第六感のようなものも総動員してインスピレーションを駆使し働かせることが重要となってきます。考えるというよりはイメージング。それはむしろ左脳というか音楽脳である右脳の働きなのではと。
ですから、詞を書いて占いをすることと同時に作曲も一緒にやってしまえ、というのは意外とできないことではないような気もします。無論運よくできれば、の話ですが(笑)。たとえば一つのホロスコープを見て、その星の形(それぞれの惑星の位置関係や星座ハウスとの関連図)から直接イメージングして、それを歌にする――何だか具体的に書くとすごいな(笑)。でも、頭で考えて言葉だけで作詞しようとするから言語的な解釈になり、どうも音楽とは程遠いものになってしまう気が。
だからまず、曲を作ることから始めてみる、というのは一つの手かもしれませんね。今までの個人的な固定観念で「作曲は難しい、無理」という思いが邪魔して思うようにできないでいただけかも。さあ頑張れ! 自分。まずはコード進行から始めるんだ! 音楽脳全開――!! ということで。
……長くなりましたが、とりあえず頑張ってみます(笑)。
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