131~135

131話

(お題:『ご主人様、こんなことで壊れないで下さい。もっと楽しみましょう?』)

#twnovel

プロ棋士を目指す私の練習相手は、いつも君だ。「ご主人様、こんなことで壊れないで下さい。もっと楽しみましょう?」彼女は、なかなかにえげつない一手を選択する。友人に頼んで、彼女を作ってもらったが今では後悔している。ロボットの練習相手に恋してしまっただなんて。


132話

(お題:『緊急招集、神様がお亡くなりになりました』)

#twnovel

『緊急招集です、神様がお亡くなりになりました。皆さん、至急、投票所までお集まりください。繰り返します--』「またかよ。めんどくさいなぁ」「しかたねーじゃん。ほら、行くぞ」「いつになったら終わるんだよ、この制度」「“神様”が現れるまで、だろうな」


133話

#twnovel

人間の中から、模範となる者――通称、神様を選ぶようになった時代。神様に選ばれた人間は、その重圧に耐え切れず、ことごとく死を選んでいった。一般人は知る由もない。悪い行いをしている人間をあえて神様に仕立て上げ、ふるいにかける制度だなんて。


134話

(お題:[夕方]の[キャンプ場]で『カラス』、『嫌い』を使用した140文字小説)

#twnovel

「お肉おいしい!ね、パパ!」休日の家族サービス。祝日の関係で三連休ということもあり、キャンプ場へ来ていた。夕方のバーベキューに、子供達も大喜びしている。バサッ。「きゃっ!」一瞬のことだった。カラスが、娘の皿から牛肉をかっさらっていったのだ。


135話

#twnovel

娘は呆然としていたが、状況を理解すると大泣きしながら叫ぶ。「カラスなんて大嫌い!鶏肉にして食べてやるぅ!!」娘には食育が必要らしい。

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