アクト
スズキ
プロローグ
舞台から見える景色は、僕を虜にした。
当たるだけで熱を感じる照明の光。
心地よい振動が体に伝わる音響の重低音。
無駄に僕の足音を際立たせる舞台床。
そして、拍手。
分厚い緞帳越しに、篭った音になって聞こえてくる拍手。
僕が一番好きな時間だった。
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