最弱と最強の共同戦線〈アンサンブル〉

七詩のなめ

第1話 校内最弱と校内最強

 ジャンケン。それは三つの形を使って勝ち負けを決める勝負である。

 ジャンケン。それは単純にして明確な勝敗が決まる勝負法である。

 ジャンケン。それは三分の一の確率で勝者が決まる絶対的な運にかける賭けである。

 ここに今、ジャンケンをするモノたちがいる。しかし、それはジャンケンにしてジャンケンにあらず。その全く新しいジャンケンを、その者達はこう呼んだ。






――――ジャン拳、と。






 俺、春日原燿かすがはら ようは全校生徒が一万人を超えるマンモス校に通う一高校生だ。また、全校生徒から最弱と呼ばれる存在でもある。その理由は、今起こっている現象の結果だ。

 俺は武道場で白く枠を取られた中で一人の男子を前に魂が抜かれたような表情を見せていた。相手は既に勝ち誇ったような顔をしており、それはこの試合を見る生徒たちも同じだった。そう、俺は試合をしようとしている。白く枠を取られた中で目の前の男子と。だが、その試合は少しだけ特殊なものだ。


――――ジャン拳システム。


 つい二年前に開発された新しい試合方式。戦闘を行う前にジャンケンを行い、その勝敗によって先攻後攻を決めてから正々堂々と勝負を繰り広げるというものだ。今では、ほとんどの勝負事でこれが認められており、ボクシングでも、柔道でも、まずはジャンケンをしてから勝負を開始するようになった。そして、今起こっているのは、全格闘技混合型総合格闘試合、通称オールオッケーと呼ばれる試合方式で、床に手を付くと負けとなる基本的なルールに則った試合方式だ。

 なぜ、勝負などしているのかと聞かれると、答えに困る。しかし、敢えて答えるのなら、この高校だから、と言うしかないだろう。

 俺が通う私立吽雀いんじゃん高等学校はこのジャン拳を使った武術家、またはその武術家を支えるサポーターを育てるための高校だ。そのほかにも、優秀な研究者を排出するなど幅広く運営されている。そんなこともあって、国内でも指折りの倍率を誇る。少なくとも馬鹿では入ることができない高校なのだが、聞いて驚くな。俺は勉学ができない、武術は未習得のクズだ。そんな俺がどうしてこんな高校に入れたか。全ては家の大黒柱のおかげだ。


 俺の親父は日本でも有数の武術家の一人だ。聞いたところでは素手でクマをひねり潰したと言う。そんな恐ろしい父親を持った俺は、その名前だけでこの高校に推薦入学を果たしてしまった。

 入って不自由がないだろうとよく言われるが、そんなことはない。偏差値七十超の高校に勉強ができない奴が入ったらどうなるか。武術ができればまだマシだっただろう。しかし、悲しいかな。俺は親父に武術を教えられなかったのだ。つまり、血は引いているが全く戦えない。


 そんなこともあって、俺は一万人超の高校で強さランキングで最下位を負け取っている。


 強さランキングというのは一年から三年まですべての生徒を強さで表したランキングである。

 一万位で弱者。

 一万位より上で千位未満は普通。

 千位以上で百位までは強者。

 九十九位から十位未満が達人。

 十位以上五位未満は準最強。

 五位から二位までは四天王と呼ばれる生徒会役員たち。

 そして、学園最強の名を持つことを許される一位は『一姫当千』と言う二つ名を持つ、我らが生徒会長。

 なお、十位以上からは重要な集まりや定例会でない限り学校に来なくてもいいという校長からの通達が存在する。つまり、この学校は階級というのが存在し、その階級をわかりやすく出したのがこのランキングというわけだ。


「へっ。今回も楽勝だな。さ、行くぞ。ジャンケン――」

「はあ。どうして俺がこんな戦いをしなくちゃ……ジャンケン――」

「「ポン」」


 俺はグー。相手はパー。ジャンケンは俺の負け、よって先攻は相手になった。

 それを確認して、教師がルール説明に入る。


「今回は全格闘技混合型総合格闘試合だ。手を付く、敗北宣言をする、白いラインから体の一部を出すなどのことは敗北になる。いいな?」


 俺と相手は相互に頷いた。教師は俺たちの理解を得て、深く頷くと少し離れて手を挙げる。


 はあ、さっさと負けて終わらせよう。


 そう思って、俺は構えとも思えないポーズを取る。相手は俺が校内最弱だとしているため、構えが苦し紛れの形だけのポーズだとわかりきっている。

 この戦いに勝敗はついた。相手が先攻ならば、一瞬で決着がつくだろう。みんながそう思った時、ドンとドアを開ける音。そこから現れたのは、我らが生徒会長、臥雲七海がうん ななみだった。高校指定の短めなスカートが特徴の制服を着て、彼女はこの場に現れた。

 丁寧に整った顔。スリムだがしっかりとむっちりとしている腰周り。柔らかそうな太もも。そしてなにより、Gカップの豊満な胸だ。あの胸に、一体どれだけの夢が詰まっているのだろう。どれだけの希望が眠っているのだろう。

 言っていなかったが、俺は胸が好きだ。いや、おっぱいが大好きだ。むしろ大好物だ。大きい胸も、小さな胸も、どんな胸でも大好きな思春期真っ盛りの変態だ。


 急な会長の現れに試合を観戦している人たちがざわめき出す。それもその筈、生徒会長というからにはこの高校で一番強い、まさに最強の名を欲しいままにする人なのだ。しかも、勉学もできるという優秀さ。男子だったらこんな人を彼女にしたいと思うだろう。俺も、その一人だった。だったというのは、諦めたのだ。


 だってそうだろう? 俺みたいな、勉強はできない、武術はできない、かっこよくもない俺なんかがあの人に思いを募らせるだけ無駄だ。ならば、諦めるという方がよっぽど賢明だ。

 しかし、校内一の美女と呼ばれ、同時に最強と呼ばれる彼女が今、ここにいる。階段を降りるたびに揺れる豊満なおっぱいは一度目に入れば離すことができない。

 俺はずっと、揺れるおっぱいを凝視し、試合のことなど無関心になっていた。だからだろう、無防備な顎に相手の怒りの一撃が炸裂したのだ。瞬間にして俺の体は宙に浮き上がる。


「ぐぁ……」

「よそ見してんじゃねぇよ!」


 クソッ。殴られた反動で目を瞑ってしまった。今しか見られない豊満な胸を一瞬でも見逃してしまった。だが、階段を下り続けている会長を見て、俺は思った。


 もっと……もっと、あの柔らかそうなおっぱいを見たい!! あのおっぱいに見とれていたい! こんな勝負などどうでもいい! 今……今は目の前に巨乳エデンが存在するんだ!!!!


 体を回転させて衝撃を和らげて、俺は地面に足を付く。

 しかし、始まってしまった勝負は決着がつくまで終わらない。つまり、どちらかが負けるまで俺はゆっくりとあのおっぱいを見ていられない。


 面倒だ。なんでこんな勝負を俺がしなくちゃいけない。どうして、俺はあのおっぱいをじっくりと見ていられない。どうして……どうして…………。


 涙すら出そうな勢いで俺は訴える。なぜ、おっぱいを見ていてはいけないのか。どうして、神はこうも理不尽なのか。そんなことをしているから、目の前まで迫っていた拳に気がつかない。

 相手は続け様に攻撃を仕掛けてきたらしい。そして、それが目の前まで迫っている。このまま当たれば俺は意識を失うだろう。そうなれば、俺はあのおっぱいをもう見ることができない。美しい生徒会長を拝見できない。そんなのは……。


――――許せる訳無いだろ!!!!


 俺の体にアドレナリンが高速で循環し始め、反射神経が唸りを上げた。全力で相手の攻撃を避けようと、全身の筋肉が軋もうが、悲鳴を上げようが関係なく動く。ありえない速さで動いた体は相手の素早い攻撃を完全に避けていた。そのまま、相手の横を通り過ぎ、すれ違いざまにこう言った。


「邪魔、すんなよ」


 怒気の込もった言葉。それは相手の耳に入るやいなや、相手の表情を恐怖の色で染め上げる。別に、ここからどうなるかといえば、攻撃を受け続けるのに変わりはない。

 ただ、俺はあの人のおっぱいを見ていたかった。階段を下りるたびに揺れる、あのおっぱいを。拝んでたかったんだ。それだけだったんだ。それなのに……。


「なっ……!」


 再び見たとき、あの人は階段を下り終えていた。柱に手を置き、こちらの試合を見ている。俺は、見事見逃した。この世の天国といっても良かったあの揺れる胸を、俺はみすみす見逃した。


 絶望した! あの柔らかそうなおっぱいを今からゆっくりと拝見できると思ったのに、絶望した!!


 俺はショックで体が崩れ、四つん這いになってしまう。目からは涙が流れ、口からは嗚咽が漏れる。どうしたと教師が心配して割って入ってくるが、俺は大きく頭を振って、立ち上がる。そして、白い枠をスタスタと出て行く。


「お、おい! どこ行く気だよ!」

「……手を付いた。俺の負けだ。俺は……少し保健室に行くよ」


 そう言って、俺は目に溜まっていた涙を拭うように片手を目に持っていく。男がいつまでも泣いているなどあってはいけない。チャンスは……もうないかもしれないが、一度見たあのおっぱいの揺れを、俺はきっと忘れないだろう。あの、最強のおっぱいの揺れを、俺は忘れたくない。


 ああ、そうだ。俺は、試合には負けたが勝負に勝った。俺こそが、今回のMVPだ。


 そう思いながら、歩いていると悪友の南雲金鵞なぐも きんがが笑顔で大手を振っていた。


「よう。燿の試合は終わったみたいだな~」

「金鵞はまたサボったみたいだな。大丈夫なのか?」

「ん~? 何がだ~?」

「単位だよ。お前、確か今月の試験までに三十人倒さなきゃいけないんだろ?」

「ああ~。そんなことか~。安心しろよ~、俺はお前さんと違って強いからな~」


 憎たらしいが、ランキングではコイツは三千位代。つまり俺より七千以上、上位ということになる。こんなことを言われても仕方ないが、俺だって好きで最下位を取っているわけではない。勝てないので取ってしまったのだ。

 まあ、いつものやりとりなので喧嘩をするということはないが、背後での歓声に俺は振り返ることと話を中断することを余儀なくされた。

 歓声の先、そこには先ほど観客たちを驚かせていた生徒会長が試合場に足を踏み入れていた。白いラインを潜り、教師に何かを話している。どうやら試合をするようだ。でも、対戦相手は誰なんだ?

 気になって見ていると、生徒会長はニパッと笑って大声で叫ぶ。


「さあ、私と闘い合いたい人は出ておいで!!」


 どうやら、多人数戦闘を行うらしい。しかも、仲間はなしの完全不利の状態で。校内最強の申し出だ。当然、出て行かないやつは俺と金鵞くらいだろう。実際に、出て行った人数は数百人と数多い。この中に百位代がいるとは思えないが、みんなそこそこの強さを持つ人たちだ。いかに生徒会長が強いとは言え、これは流石に……。

 会長の負けを予見していると、会長とみんなの中心に立った教師がすっと手を挙げる。あれは代表ジャンケンと言って、審判である教師が出した手と、各対戦者の手によって脱落者を決めるやり方だ。しばらくして、教師が勝者を決めていく。

 最後まで残ったのはやはり生徒会長。生徒会長はニコッと笑って、腰を低くし、目を鋭くしていく。各自、戦闘態勢に入るが、それは次の瞬間には無駄となる。生徒会長の先攻。それは先攻だけに閃光のように早い一突き。体つきの大きい男子が宙に浮いて数回の回転をしながら吹き飛んでいく。それに巻き込まれて十人程度が枠を超えて飛んでいく。


「うっそぉ……」

「あちゃ~。あれが我らが生徒会長、『一姫当千』の力ってことか~」


 一体あの柔らかそうな体のどこにあれほどの力が存在するのか、生徒会長は体格のいい生徒を次々と吹き飛ばして笑っていた。それを見ていながらも攻撃を何度となく繰り返す生徒たち。しかし、会長は涼しい顔でそれを避けて数々の技で相手を倒していく。


 俺が見た限り、柔道、ボクシング、合気道、太極拳、中国拳法など、数多くの武術の技を繰り出していた。これでわかるとおり、生徒会長はほぼ全ての武術を習い、習得していると思われている。しかし、校内では武器の使用を許可していないため、果たしてどこまで習得しているのかを未だ誰も知らないという。


 試合が始まって三分。生徒会長はまだまだ元気だが、明らかに生徒の数が減っていた。もう、戦える生徒は二十人いないだろう。しかし、生徒会長はそんな生徒たちに「さあ、来い」と言わんばかりに手招きをする。わかりやすい挑発だが、生徒たちはそれに乗らざる負えなかった。

 それによって、敗退者は次々と数を増やしていく。やがて敗退者の山が完成し、一汗かいたと流れる汗を拭う生徒会長。その可愛らしい顔からはやりきったという達成感しか感じられず、その口が発した言葉は、


「みんなありがとね。おかげでノルマが達成できたよ~」


 と言う一言だけだった。

 だが、会長の表情は固められることとなる。一緒に来ていた成長中のやや小さめの胸を持つ副会長がメガネを上げて指摘した。


「いえ、ノルマまであと一人です」

「え……? で、でも、いっぱい倒したよ?」

「ええ、ですがノルマはクリアしていません」

「えぇ!? ど、どうしよ! もう戦える人なんて……あっ」


 キョロキョロとあたりを見回していると、会長と俺の目が合った。そして、会長の顔はどんどん嬉しそうな笑みに変わっていく。対して、俺は苦い表情に変わり、逃げ出す準備をする。


「ねえ! 君!」

「……」

「逃げようとしてる君だよ!」

「逃がしてはくれませんか? お、俺、弱んですよ……」

「いいから! 私と勝負しよ?」


 いやいや。聞いてました? 俺は弱いんですよ。ええ、弱いですとも。避けるのは得意だなと言われたことはありますが、強いですねとは言われたことはないくらいだからな。


 逃げる作戦を考えていると、そういえば金鵞がいた事に気が付く。俺はすぐさま金鵞に擦り付けようと先程まで金鵞がいた方に指を向けると、そこには虚空が広がっていた。

 どうやら、こうなることがわかっていたようでいち早く逃げていたらしい。クソッ、どうしてあいつは俺を誘ってくれないんだ!


 俺は苦虫を噛み潰すような思いで会長の方を見る。すると、会長はキラキラと輝かしい目を向けたまま、俺の方を見ていた。


 に、逃げるに逃げられない……。


 俺は観念して試合場に向かう。いくつも作られた敗者の山。まるで地獄絵図だ。どうやったらここまでの非人道的なものが作れるのだろうかと思い、次の瞬間には俺もあそこの仲間入りかと思うと身震いする。

 試合場の中央に立ち、憧れたはずの会長を前に俺はゲンナリとしていた。


「先攻は私が継続していい?」

「え、ええ。まあ、いいですけど」

「じゃあ、早速勝負しよっか」


 会長が腰を低くし、先ほど男子を吹き飛ばした時と同じ構えを取る。ああ、俺もあの男子と同じく飛んでいくのか。結構楽しい人生だったぞ。うん。まだまだ胸は見たりなかったけど、それなりに良かった。


 俺は遺言のようにそんなことを思いながら、試合が始まったのを体で感じた。

 ぐしゃりと決して体から出てはいけない音と一瞬の浮遊感。そこからはただ体が床に向かって落ちるだけ。そう、それだけだった。会長の豊満なおっぱいが俺を殴った瞬間に揺れなければ。

 いかに物理演算が優秀なエンジンでも再現しきれない滑らかな動き。至高を超えて、あれは神の領域に達した。その揺れは、俺の思春期な心を十二分に刺激した。

 だから、俺は思ってしまった。願ってしまった。


――――もっと、このおっぱいを見ていたい。と


 何度でも。幾度でも。俺はこのおっぱいの揺れを見ていたい。ただ、目の前で揺れるおっぱいを見ていたい。しかし、ここで負けてしまえば俺はまたこのおっぱいを拝むことができない。そう、先程の対戦のときのように。

 そんなのは嫌だ。こんなにも近くにあるのに。こんなにも鮮明に見えるのに。こんなにも柔らかそうなのに。どうして俺は見ていられないんだ。このまま床に激突して負けてしまうんだ。


――――そんなのは絶対に嫌だ!!


 俺は空中で体を捻って、床に激突する前に一回転した。よって、床に当たったのは頭ではなく、足であり、俺は上手く着地してみせたのだ。

 もっと、あのおっぱいを見ていたかった。いや、もっと見るんだ。そうするために、俺はこうやって生き残った!!!!


「へぇ……あれをどうにかするんだ」


 会長は俺が残ったことに驚いたのか、目を丸くしていたが次の瞬間には面白そうに笑った。そして、ろくな構えをすることもしない俺に会長の攻撃が次々と繰り広げられる。しかし、攻撃が繰り広げられるたびに、俺の目の前では豊満なおっぱいが大きく揺れる。それを見るために、俺は最強と呼ばれる会長の攻撃を避ける。


 うォォォォォォおおおおおお!!!! 最高だ! このおっぱいだ! 俺が求めていたのはこのおっぱいだったんだ!!


 俺の中では絶賛大興奮中である。なにせ、憧れのおっぱいを前にして揺れるところまで見られているのだ。これ以上の興奮剤はいらないだろう。

 世界で生きるすべての男子よ。刮目せよ! これが人類が作り出した、神々が作り出した、至高の宝。会長のおっぱいだ!!!!


「むっ……ふんっ!!」


 攻撃をちょろちょろと避ける俺にしびれを切らした会長が体をひねり、同時にジャンプして俺の方に飛んでくる。これは……一体どういう技だ?

 避けるのは容易そうだと思ったが、俺が完全に避けたと思った攻撃の魔の手は俺の腕を掴んでいた。そして、俺の腕をへし折るように会長の手が絡んでいく。

 しかし、その攻撃は審判の教師によって止められた。


「そこまでです」

「ま、待ってよ! 戦いはまだ――」

「禁じ手を使いましたね? その時点で、あなたの負けです」

「あっ……」


 禁じ手、とやらを使ったらしい会長が思い出したかのように小さな声を上げた。そして、解放された俺に向かって、手を差し伸べてくる。

 俺はその手に捕まり、立ち上がる。すると、


「君。名前は?」

「へ? 春日原燿、ですけど……」

「そっか。春日原……燿くん。うん。覚えた。じゃあ、春日原燿くん。私を本気にさせたこと覚えておいてね。いつか、この屈辱は返すからね」

「は? え、ちょ、ど、どういうことですか!?」


 俺の質問も無視して、会長は副会長を引き連れて武道場を出て行った。残された俺と敗者の山は、寒い風を感じながら、これから起こりそうな嫌な予感に身震いすることとなった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る