叙述トリック練習

レギオン

　俺が高校二年生のとき、事件は起こった。

ここ１週間の間に中学校時代の親友、池田、柴田が死んだ。

　そして今日、俺はスーツケースをもって羽柴のもとを訪れた。よくつるんでいた４人の最後の１人である。

「どちら様ですか？」

「わすれるなんて、ひどいな」

「あー、わりーわりー」

「話があるんだ。上がってもいいか？」

「あ、ああ」

　そして、俺はある話を切り出した。

「あいつらが殺されたらしい。知ってるか？」

「あいつら？」

「知らないのか」

「知らないな」

「そうか」

「で？何があったんだ？」

「殺されたんだよ」

「殺された？」

「そう。こうやってな」

　数日後。ある男の家で４人の遺体が見つかった。

　警察は、遺体が見つかった家の持ち主で、被害者の１人である丹羽さんの友人でもある、滝川という男が犯人だとみて、捜査をしている。

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