ごく普通のサラリーマンが謎の世界に連れてこられた件について
@wakaba24
第1話 試練
「ここは・・・どこだ?俺は・・・たしか・・」
俺、政行は車で帰宅中信号無視のトラックに右から突っ込まれた。
すぐに病院に運ばれたが意識不明となっていた。
そして現在周りに何もない真っ白な場所に立っている。
「「ようこそいらっしゃいました。」」
上の方から声が聞こえた。
すると政行の前に二人の男女が現れた。
「僕の名前はイザナキ。天地開闢の神だよ。」
「私はイザナミ。黄泉國の神です。」
突然現れた二人は自分を神と名乗った。
「ここはどこなんですか?」
政行は尋ねる。
「ここは現世と黄泉國の狭間。あなたは事故により意識不明となっています。誠に勝手ながら魂だけをここに呼び出させて頂きました。」
イザナミが説明する。
「俺を早く体に戻してくれ!妻と子供がいるんだ!」
「申し訳ありませんがそれはできません。現在あなたは治療中ですが死亡するのは間の問題かと思われます。
私たちはあなたの肉体の崩壊を一時的に止めています。なのですぐに死ぬことはありませんので安心してください。
私たちは相談し、あなたにチャンスを与えることにしました。その試練を超えればあなたの体は完治させましょう。
その代わりその試練に負けてしまった場合・・・私とともについてきてもらいす。」
「試練を超えれば生還。負ければ死・・・か・・・。」
「はい。申し訳ありませんが決断はお早めにお願いいたします。いくら神と言えども現世の個人の体に干渉し続けることには限界があります。」
「試練・・やるしかないか・・・。」
「良い判断かと。それではこの後はイザナキ。説明を。」
「わかったよー。えっと、政行さん。これからあなたに一つの試練を受けてもらいます。ルールは簡単。これから飛ばす世界の中心にある世界樹のに住むユグドラシルところまでたどり着くだけだよ。
簡単でしょ?あ、ユグドラシルっていうのは世界樹に住んでる神様のことね。」
「一応はわかりました・・。ユグドラシル様に会えばいいんですね?」
「そーゆーこと。それじゃ、頑張ってきてねん」
イザナキがいい終わると俺は光に包まれ見知らぬ場所に立っていた。
「どこだ?ここ。」
「ようこそいらっしゃいました。政行様。」
また上から声が聞こえる。
「この世界はアルカディア。この世界に居るすべての人はあなたと同じ試練を課されたものです。協力して世界樹を目指すもよし、ここで暮らすのもよし。基本なんでもありの世界です。
現在あなたがいる場所はグランブルクと呼ばれる王都になります。それでは簡単にこの世界の説明をさせていただきます。
現在この世界には現世の世界中から集まった人間が約2億人暮らしています。
この世界はゲームを同じくレベル、スキルがあります。自由に上げて世界樹を目指してください。
世界樹までの道のりは複数人で進むことはできますが世界樹内部に入りますと一人での行動となるのでお気を付けください。
以上で説明を終わりますが何かご質問はございますか?」
「特にはないかな。」
「わかりました。私はあなた専用のナビゲーションシステムになります。わからないことがあれば[ナビゲーションコール]
と頭の中で唱えてください。それではご武運を。」
その言葉を最後に謎の声は消えた。
「さーてとりあえず外に出てみるか。」
俺はこの世界から生還するために歩き出した。
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