第7話 その7 合わせ技だってある


アイデアその3 双子作戦が「ひょっとしたら使えなくもないんじゃないか」

という反響頂きました。

そこで今回は双子作戦をベースにした合体技をご紹介します。


用意するのは 日独翻訳ソフトです。

登場人物をごく自然にドイツ人(通訳付き)に変更するというのも効果的な手法なのです。


元の文


「この事件を密室事件だと言ったんです」

「アレは密室事件じゃないの」

「はい、密室事件です。密室事件を密室事件だと言ったから、マコマコはそのトリックを推理してくれました」

「ああ、何か問題でも」


そろそろ、このわけのわからないクイズごっこにも飽きてきた。


「いいえ、問題はないんです。問題がないように私は誘導したんです」

「よくわからないなぁ」

「あの密室は不完全密室です」


改造後


「Ich habe diesen Fall gesagt, dass es ein heimlicher Raumfall war」

「この事件を密室事件だと言ったんです、と主はおっしゃっています」


「アレは密室事件じゃないの」


「Ja, es ist ein heimlicher Raumfall. Weil ich einen heimlichen Raumfall gesagt habe, dass es ein heimlicher Raumfall war, hat Mako-Mako den Trick abgeleitet」

「はい、密室事件です。密室事件を密室事件だと言ったから、マコマコはそのトリックを推理してくれました、と主はおっしゃっています」


「ああ、何か問題でも」


そろそろ、このわけのわからないクイズごっこにも飽きてきた。


「Nein, es gibt nicht das Problem. Ich habe es abgeleitet, so dass es nicht ein Problem gab」

「いいえ、問題はないんです。問題がないように私は誘導したんです、と主はおっしゃっています」


「よくわからないなぁ」


「Dieses heimliche Zimmer ist ein unvollständiges heimliches Zimmer」

「あの密室は不完全密室です、と主はおっしゃっています」



どうですか!

全く違和感がなく文字数が増えていますよね。

それに


「どうせ、カクヨム審査員はドイツ語なんて読めねぇだろうし」


アイデアその4 オサレ作戦との複合技で

『登場人物が唐突にドイツ語の歌詞を4番まで歌い出す』

という手法も使えるかもしれませんね


なんとなく意味深になりますし、「なんとかマキーネ」だとか「ナハトムジーク」とか「シュトゥルム・ウント・ドランク」なんて単語が入っていれば

中学2年生くらいなら、騙せるでしょう!

「どうせ、カクヨム審査員はドイツ語の歌詞の意味なんて調べねーだろうし」


最後にコンテストの審査を行う審査員の評価ですが


ドイツ語の語感ってやっぱりかっこいいよねと高評価、間違いなしです



注:真に受けてはいけません

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