第2話
*
「……やっぱり生は違うよね。瑠威最高……」
さゆみは、頬を上気させ夢見るように呟いた。
確かに、ライブはすごかった。
見に来てるお客さん達もみんな派手でキラキラしてて…ホールそのものが私には別の世界みたいに感じられた。
ライブ自体も、思ってたよりもずっと激しくて格好良くて…
まるで、夢の世界に迷い込んだような気分を感じた。
あのライブを見たら、誰だってファンになってしまう…
それほどまでに魅力的なメンバーで、曲も激しいけれど耳に残りやすくてなじみやすくて、自然に身体が動き出してしまう。
綺麗なだけじゃなくて、お茶目で可愛かったり、面白かったり…
各々のメンバーが個性的で…
見た目も曲もおしゃべりも雰囲気も、どれをとっても完璧だもの。
男らしいところもあるせいか、同性のファンも多い。
「ねぇ、
「え?……わ、私は、そんなの……まだわかんないよ。
今日、初めて見たんだもん。」
「あたしだってライブは初めてだよ。
でも、ますます瑠威が好きになった。
もう~~~…格好良すぎて……はぁぁぁ……」
さゆみの瞳はすっかりハート形になっていた。
確かに、瑠威は格好良い。
お化粧をした顔は涼しい瞳の美人のお姉さん。
歌もうまいし、おしゃべりもうまいし、歌う時のアクションはキレがあるし、目つきはたまらなく色っぽい。
さゆみがメロメロになるのも当然だ。
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