高校デビュー
風見☆渚
第1話
高校デビュー 女子
今年から高校生。
中学までは、地味で見た目とか色々全部、まったく目立たない存在だった。
自宅から少し離れた可愛い制服の高校をがんばって受験した。
これをキッカケに、自分を思いっきり変えてみようと思って、長い髪をバッサリ切ってショートに。
あとは、少しだけ明るく染めてみた。
これで、違う自分になれた気でいた。
高校生活に向けて服も髪型も準備万端!
いざ出陣!!
玄関を勢いよく開き、気分良く歩き出した。
でも実際は、中身がまったく変わっていなかったからか、そこまで大きな変化がないように感じいている。
それでも、中学の頃とは少しだけ違って、クラスに馴染めている気もするし、友達と言えそうな子も出来てきた・・・と思う。
あとは、遊びにく会が増えた気はする。
ちょっとずつだけど、自分が変えられただろうか。
夢見ていた高校生活とは少し違う気もするけど・・・
学校が始まって、友達からカラオケに誘われた。
あまりカラオケに行ったことはなかったけど、ここは自分をもっと変えられるチャンスと思って一緒に遊びに行った。
そしたら、びっくり。
知らない男子がいるじゃん!!
これはハードルが高い・・・
心の準備が・・・
気づくと、周りが盛り上がっていて、その雰囲気に付いていく事で精一杯。
私も何か歌わないと雰囲気壊しちゃうかな・・・
私は歌が下手で聞いているのが好きとは言ったけど、やっぱり一曲くらい歌った方がいいよね!
曲一覧とにらめっこ・・・何を歌えばいいんだろう・・・
悩みすぎて、もうよく分からない。
こういう時は、無難に・・・でも、最後まで歌えるかわからない。
悩んでいたら、横にいた男子が話しかけてきた。
初対面だし、それこそ何を話していいのかよくわからない。
頭の中ごちゃごちゃになっていたら・・・一緒に歌ってくれるの?
しかも、女の子の歌。
これなら少しは歌えるかな。
曲が始まった。
緊張して歌い出しがわからなくてどうしようと思っていたら、その男子が最初から最後まで一緒に歌ってくれた。私は分かるところを少しだけ・・・
その後も、何事もなくカラオケは終わってしまった。
・・・連絡先聞けなかったけど、またみんなで遊びに行けるかな。
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