一夜目
日記をつけると決めた日から夢を見なくなるとは何事だ!!
と、思っていたが昨夜待望の夢を見た。
突然だが、私は図書館を作っていた。
と言っても学校の図書室などによくあるスチール製の本棚に淡々と本を並べているだけなのだが。小説から漫画から図鑑に至るまで全て1人で並べていて、何故か私の他に人はいなかった。
図書館は私が小学校時代に家の近所にあった市立図書館そのもので、設備も当時のままパソコンやらCDやら視聴スペースも全て当時のままだった。
ある程度本を並べ終わったところで、図書館に人が入ってきた気配があった。
早速そちらへ行ってみると、これまたガリガリにやせ細った骸骨のような人がふらふらと歩いており、その様子はさながら地獄草紙に描かれている餓鬼のようだった。
一気に恐怖を感じた私は慌てて逃げようとしたが、ふと音を立ててはすぐにバレるのではと思ったので慎重に移動した。ところが何処に行ってもその餓鬼がいて逃げ場が徐々に無くなっていった。
最早これまでかと思った矢先、本棚の下の方から何か液体が流れ出てきた。その液体は一気にその部屋に溜まっていき、あれほどいた餓鬼もいつの間にかいなくなっていた。
その代わり水浸しになった本達が次々と落ちていくのだが、今度はその本達が色とりどりの熱帯魚やウミガメに変わっていき、先程まで図書館だった場所が一気に南国の海のようになった。
その水の中で私は何故か何の苦もなく呼吸して、自分の周りを回遊する魚達を見ていたがそこで意識が覚醒して目が覚めてしまった。
私は起きて早速この夢の内容を傍に置いていた紙に箇条書きで書きなぐったが、こうして思い返してみるとさながら短編映画のような情景で、もっと見ていたかったのが正直な感想だ。
夢はいつもいい所で終わってしまうもので、始まるのも唐突ならば終わるのも唐突なため思い出せない点もあるが、その箇条書きのメモをもとにこちらに書いてみた。要するに二度手間だ。
また夢を見た時にこれを書こう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます