第2話 歌声に酔いしれて...

そんな会話をしてる内にCDショップに着いた

「到着!...疲れた〜」

背伸びしながらそういう先輩に

「ちょ、先輩、運転したの俺ですよ〜笑」

愚痴っぽく言うと先輩が

「お、お?ではこの結衣先輩が

肩を揉んであげましょうか?」

と言ってμ'sの希がやる

わしわし手を出してきたので

「いやいいっすよ笑」

と一言

そんなやりとりをしながら店に入ると

まず目に入ったのは今回の目的である

ONE OK ROCKのコーナーだった

「お!新曲出したから特設で

コーナー組まれてますね!」

「ね!これは私も想像してなかった!」

特設コーナーには今まで出したアルバムや

シングルが並んでいて

モニターにはワンオクのMVが流れている

そのMVを3曲分見た後に

「んー!やっぱいいね!

アンサイズニア、Re:make、The Beginning!

いつ聴いても最高だね!」

「ですね!やっぱいいっすわぁ...

今回の新曲ってバラードでしたっけ?」

「そうだけど違う!笑

バラードだけどロックな感じ!

似てる曲に例えるなら...Clock Strikesとか

キミシダイ列車みたいな感じ!」

「なるほど...今いち想像できないっす笑

早く車で聴きましょう!」

先輩の背中を急かすように押すと

「えー他のも見たいのにぃ

急かすなよぉ、後輩くんよー」

「分かりますけど...ほら!

今日は行くところ色々あるんですから!

行きますよ!結衣先輩!」

「え〜けちだなー」

若干ごり押しだが会計を済ませた先輩と店を出た

「さて、どうしますか?

時間もいいですしそろそろお昼とか」

「お、いいタイミングだね

実はお店も決まっているよ」

(ニヤリ)

「お、どこですか?って顔変ですよ笑」

「なにを!失礼な〜...えっとね...」

と言いながらあった!と言って

こちらにスマホを見せてきた

「ほら!ここ!最近できた

バイキング形式の焼肉!ここ行きたい!」

「焼肉ですか...また先輩っぽいですね笑」

「そうでしょーほら行くよ!出発!」

「待ってくださいよf^_^;)

今ナビに住所入れますから

スマホ貸してもらえますか?」

「あいよー」

先輩からスマホを借りて焼肉屋の

住所をナビに入力する

「はい、完了っと

携帯ありがとうございました」

あいあいーと先輩は受け取った

ナビを見ると

今いるお店からは15分程で着く場所に

そのお店がある

「お、ここから遠くないですね

ていうか近いです 笑

これなら15分くらいで着きます」

「お、良かったぁ

場所までは分からなかったから

どのくらいかかるか分からなかったけど

そのくらいなら良かったや」

「ですねっ

じゃあCD入れたら行きますよ」

「はーい」

CDをオーディオに入れ

曲が始まる少し前に店を出る

曲が始まると会話もなく聞き入ってしまった

俺は運転しながら

先輩は瞳を閉じて静かに聴いた

先輩の言ってた通り

バラード調だけどしっかりロックで

ワンオクらしい良い曲だった

そのままカップリングも聴いた

カップリング曲は主題曲に反して

ロック感がかなり強い曲で

どちらも本当に最高だった

「良い曲だったね」

「はい、本当に最高でした」

なんとなくしんみりしてしまった

そんな雰囲気の中店に着いてしまった

「え、もうお店着いちゃったの?

すごい聴き入っちゃったねー」

「ですねーここまで会話もしないで

ずっと聴いてました...

やっぱりTakaの歌声良いですね...

歌詞も初めて聴きますし

分からないとこが殆どですが

良いですね...本当に」

そんな感じに感想を言い終えると先輩が

「さ!感想はこの辺にして行くよ!

肉じゃ!肉〜!!」

と言いながら結構な勢いで

お店に入って行った

「って、ちょっと!待って下さいよー!」

車の鍵を閉めて先輩を追いかける


第3話に続きます

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