クリスマスに咲く微笑み
ハヤテ
第1話 最高のクリスマスの始まり
12月24日クリスマスイブ
今日は先輩とデート
俺は先輩...結衣先輩に想いを寄せていて
今日、告白する
もし告白できなくても
お互いに名前で呼び合えるくらいの仲に
なりたいと思ってる
「あー...緊張してきた...」
待ち合わせは11時なのに30分前に
来てしまった
待ち合わせ場所は先輩の家の近くの公園にした
いつもサークル仲間と遊んだりはするけど
先輩と二人きりは初めてだから
緊張してる...
悴んだ手を息で温めて先輩を待つ
11時1分、遠くから声が聞こえた
「おーい!颯人ー!」
先輩が来た、胸が高鳴る
先輩...今日、告白するんだ
「お!先輩!」
「ごめーん!待った?」
「いえいえ、俺もさっき来たところですよ!」
さりげなく小さい嘘をついた
すると先輩が
「んー?颯人、それ嘘でしょ?」
「え、え!?」
この人はエスパーか!?
「さっき家を出る少し前に三嶋から
連絡があってね
颯人がこの公園にいるのを車で見たって
確か30分くらい前かな?
あの公園でなにしてんだって 笑」
「あ、まじすか...」
あいつ...今度会ったら飯でもおごらせよう...
「早く待っててくれるのは嬉しいけど
風邪引くよー?」
「あ、すいません...じゃあ行きますか!
今日は僕が運転手ですよ!笑」
「あ、待って颯人」
「ん?どうしたんですか?」
「あのさ、2人で遊ぶのって
今日が初めてでしょ?だから...その...」
「は、はい...?」
「今日は...名前で呼んでくれない?」
突然の先輩の問いに俺は戸惑った
今日の目標みたいなのを
まさか先輩からそう言われて、なおかつ
名前で呼んでってくるとは...
「ふっ...ははっ」
思わず笑ってしまった
「え、ちょ!なんで笑うのー!
結構恥ずかしかったのにぃ!」
「いや、その...俺も言おうと思ってて」
先輩は驚いて
「え、そうなの?
お互いに名前で呼び合おうって?」
「はい、それを先輩に言われちゃって
嬉しさと驚きで笑っちゃいました」
「そゆことかっ」
言いながら先輩は笑った
「でもいきなり下の名前だと恥ずかしいので...
結衣先輩でいいですか?」
「うん、分かった!ありがとね、颯人」
「いえいえ、僕の方こそ嬉しいです
ありがとうございます」
「うん、よし!じゃあ行きますか!」
「はい!」
そう言って車に乗った
「さて、どこ行きます?
ご飯にしますか?
それとも喫茶店にでも入ります?」
「うーんそだなぁ...お腹はそんなに
空いてないしどっか行く?」
「どっかってどこすか 笑
ちなみにお昼食べる時は結衣先輩が
お店とか決めていいんでそれだけ
よろしくです」
「お!マジ!ありがとっ!
どこにしようかな...」
喜び方がいちいち可愛いなぁ...
とりあえず車を走らせる
すると先輩が
「あ!じゃあCDショップ行きたい!
今日ワンオクの新曲の発売日なんだ!」
「え、まじすか!?知らなかった...」
俺と結衣先輩は色々と趣味が合う
アニメが好きなところ
同じアニメを見たりよく語ったりする
音楽も好きなアーティストが同じで
今言ったONE OK ROCKやKANA-BOON
流行りのバンドやアニソンアーティストが
好きなところも一緒だったりする
「知らなかったの?あーららー
ちゃんと情報はチェックしないとですよ〜」
「す、すいません汗
あ、なにかCD流しますか?
ワンオクでもいいですし、なんでも」
「む、話を逸らしたな 笑」
といいながら先輩は少し考えて
「うーん...じゃあμ'sのベストで!」
「お、やっぱり...」
と言うと先輩は驚いて
「え?」
「そう言うと思って
もう入れてあります 笑」
「え、うそ!君はエスパーか笑」
と言って俺の頭を軽く叩いた
「痛いっすよ 笑
だって先輩、最近大学でも
皆んなで遊んだりカラオケ行っても
μ'sの歌ばっかり歌うじゃないすか 笑」
「あー...確かに...
カラオケはそうだけど
私、鼻歌でも歌ったりするでしょ?
あれは無意識というか自然とだった...」
「まじすか 笑
好きですねーμ's、俺もですけど 笑」
「ね、私たち気が合うよねー笑
音楽の趣味もすごく合うしアニメとかも!」
心臓がドキッとした、すごく嬉しかった
先輩もそう思ってくれてて
「そ、そうですね!」
嬉しすぎて声が裏返りそうになった...
2話に続きます!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます