第6話 黄金のうなずき
仕事をしていると「ファシリテーション」をしないといけないことがある。いわば会議をスムーズにするための進行役だ。
お題を設定したり、時間調整をしたり、意見を促進したり。簡単に見えそうで相当なテクニックが求められる妙技だ。
このファシリテーションが上手な人から、あるアドバイスをもらった。ファシリテーションをうまくするテクニックの1つが「うなずく」ということなのだ。
あなたは何も喋らなくて良い。あなたは、無理に何かを遮ったり、話の流れを変えなくて良い。ただ、頷くだけで良い。
それでだけで喋っている人は許容されたと感じ、よりいっそう話が進む。そして議論が進む。
このテクニックは、会議だけではなく、上司と部下のコーチングや、あるいは、プライベートにだって通用するだろう。
女性とのデートで男性が留意すべき会話のポイントは1つ。「相手に喋らせること」だ。
人は自分が喋っていると、満足感を得る。人は根源的に承認されたいのだ。ゆえに話を聞いてもらえることが承認に繋がり心地よさを得る。ゆえに、会話であなたが何も喋らなかったとしても、相手は「楽しかった」という気分になるだろう。
ひたすら頷けばいい。ただし、黄金のうなずきを目指そう。100通りのうなずきと、相手の承認欲求が恍惚なほど満たされる素晴らしいうなずきを磨き上げよう。その頷きはいつかあなたを救ううなずきとなるだろう。
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