第10話 【閑話休題】悪役の定義
またも前回から間が空いてしまい、申し訳ありません。
今回は番外編的な内容ですが、本エッセイにおける「悪役」の定義を明記します。
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本エッセイにおいて悪役とは、「主人公と敵対する、または邪魔になる人物」を指します。
また、本エッセイでは主人公=正義(または善)と限定していません。犯罪者など、一般的には悪人に分類されるキャラクターも主人公になりうるし、悪人が主人公なら正義の味方が「悪役」になると考えています。
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たとえばルパン3世(怪盗)のやっていることは明らかに「悪」です。しかし彼は悪人や悪党ではあっても、ストーリー上の「悪役」ではありません。そしてルパンが主人公である以上、彼の邪魔をする銭形警部は「悪役」になります。
「エッセイのタイトルを『魅力的な敵』にすれば誤解がないのでは」というご意見もあるかもしれません。しかし私は、銭形警部を「敵」と表現することに強い違和感を覚えます。
銭形警部は主人公が倒さなければならない敵ではなく、あくまでも商売敵またはライバルです。彼は「主人公の邪魔をする人物」という意味での悪役であり、分類としては「主義・主張があり、主人公と対立する悪役」(タイプ③)が適切だろうと考えています。
さて定義を確認したところで、次話からは悪役のデザイン方法を考察します。
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