額の中の人工生命


 頬が冷たい。硬質的な冷たさでずっと頬ずりしていたくなるようなそれだ。何を枕にしているかは分からないが、いい寝床を見つけた。俺はほくそ笑んで、ぐうとふたたび眠りこけようとした。

「お客様、起きて下さいな」

 幼い声が頭に被さる。そして遠慮気味に頬っぺたをぺちぺちと叩かれた。しばらく黙り込んでいれば止めてくれるだろうと踏んでみたものの、ぎゅっと鼻をつままれてしまった為に俺は起き上がるを得なくなった。

 上半身を起こすと、傍らには薄い銀色の髪に碧い目の少女が呆れた顔をして立っていた。

「お目覚めですか、お客様」

「……、対応が良かったからな」

 嫌味を込めて返す中、少女の首にかけられた花輪にぶら下がった銀色の指輪が目に留まった。

「光栄だわ、アレクのおにい様。こんな形だけどお会い出来てとても嬉しいです。今日はアレクの絵の展覧会ですから、ぜひおにい様もご覧になって行って下さいな」

「展覧会」

 少女に言われて周囲を見渡すと青く冷たい色をした廊下の壁には貝殻模様の額に入れられた絵が並んでいる。

 額縁の下には下品な金色の板が打ち付けられ、それぞれ絵につけられた題名を示していた。目線の先にある絵――ちょうど目の前にいる少女のような少女がブランコで遊んでいる――の題名は” On birthday of ghost's lady and two years old ”だった。

「幽霊の少女、二歳の誕生日に」

 そう呟いた少女の碧い瞳は青葉が互いに身を隠した時の影のようなものを持っていた。

「あまり良いタイトルじゃないな」

「どの部分が?」

 俺の身長の半分くらいに顔がある少女の為に、顔をすこし下げて目を合わせる。

「絵はこの子が生きているように描いているのに、題名ではそれを否定しているところ」

「……、題名自体への不満ではないのですか?」

「どうして? 別にいいじゃないか。幽霊が二歳になったって」

 少女は悩ましげな表情で俺を見上げた。

「そうですね……。おにい様、次に参りましょう」

 小さな案内人に頷き、俺は彼女の後ろに並んで水底のように暗い廊下を歩き始めた。廊下には画家の絵と一休みをする為にか置かれた赤い一人がけのソファがあるだけで他には何もない。展覧会だから当たり前といえば当たり前だろうけども、観賞することにこれほど重きを置いた造りは初めて見た。

 主催者の趣向だろうか。思いつつ、絵に目を向けてみれば、壁に並べられた絵はそれぞれ場面こそ違うが描かれる人物は一緒のように見えた。そう。目の前にいる少女と瓜二つ、……ああいや違う。瓜二つというと語弊がある。

 案内役の少女はどう見積もっても五、六歳ぐらいだったが、絵に描かれた少女は隣にある絵に移るごとに成長して行くのだ。最初に見た絵は観賞を邪魔にならないよう一歩後ろに控えている少女と同じくらいに見えたけど、今俺の前にある絵の少女は少なくとも十六、七歳くらいの乙女だった。

 別人を描いたのではとも考えたが、板には” ghost lady ”の文字が入っている。疑いようがなかった。でも何でまた幽霊の少女をモデルに選んだんだろう。

 小首を捻り、少女を振り返る。

「なあ、きみ。きみはあの絵を描いた画家を知ってるんだろう?」

「アレクのことならおにい様だってご存じじゃないですか」

「悪いが、俺の知り合いにそういう名前の奴はいない」

 きっぱりと返すと、少女は悲しそうに眉を下げた。

「アレクが悲しむわ。あなたがそういう人だと分かっていても彼にもこころがあるから」

 嘘偽りない気持ちに俺は情けなさを覚えた。それはそうだ。アレクのおにい様、というぐらいなのだから、俺は当然アレクを知っているんだろう。なのに、ご都合よく忘れてしまっているから少女は冷ややかに怒っている。

 俺自身嫌になるところだ。言い訳を重ねても無意味だろう。忘れた俺自身に否があるのは明らかなんだし。

 まず少女に一言謝ろうと思い、顔を上げると彼女はその見目に似つかわしくない険しさを称えていた。

「けどおにい様にそう言う資格が私にはありません」

「……、どうして?」

「私はずっとアレクを悲しませてしまっているから」

「きみは、何をしたんだ?」

 少女が瞼を伏せ深く息を吸って静かに金色の板を指さした。

「あれが?」

「あれは私」

「へえ」と生返事を返しながら、やっぱり絵のモデルはこの子だったのかと納得すると同時にどうして幽霊の少女なんてネーミングをしたのか気にかかった。

「生きていたらあんな風に成長したはず、とアレクが考えながら描いてくれた私です。おにい様」

 虚を突かれた。「生きていたら?」頭上から注ぐ青い光を受け、少女の銀髪は彼女が湖の中にいるかのように色づく。

「今、おにい様とお話している私もあの絵の中にいる私も現実のどこにもいません。私はアレクが六歳の時に火事で死んでしまっているのですから」

「……、待て。待ってくれ」片手を前に出す。「じゃあ、きみはいったい何者なんだ?」

 少女の碧い目がひたと俺を見、濁すように微笑んだ。

「幽霊です、おにい様。アレクの頭の中に存在することを許して貰えた、アレクが忘れたら消えてしまう幽霊。それが今の私です」

 幽霊と自らを指す少女をまじまじと見る。見聞にあるように体は透けていないし、足だってちゃんとある。ひょっとして彼女がいう幽霊と俺が知っている幽霊は違うのか。

 頭を痛めていると、少女は質素なワンピースを着た" ghost lady "がシャボン玉を空に向かって吹く絵の前に立っていた。絵であることが勿体ない。そう思えるくらいに絵の中の少女は生き生きとしている。今にも吐息を零しそうだった。

 俺は絵の少女と隣にいる少女とを見比べる。隣にいる少女は絵描きが創った仮初の存在で、その彼女をさらに絵描きが成長させて行ったのがこの絵ということになる。絵描きは死んでしまった少女のことが今も忘れられないのか。だからこうしてずっと想い続けているんだろうか。なら、この絵たちは絵描きの願いで出来ているんだろうな。

 少女が生きている時には考えもしなかっただろう、こういうことが起こっていたなんて、一人消えてしまった世界を見て。

 俺は少女にそっと告げる。

「生憎ときみと話していても、この絵を描いたやつのことは何も思い出せないけど」

「けど?」

「きみのことをずっと想っていることはよく分かる」

「……、美化しすぎですけどね」

 すこし照れ臭そうに少女は自分の、いや絵描きが想像し、額の中で今も成長し続ける自分を眺めた。

「アレクのことをお尋ねでしたね」

「うん? ああ……、そうだったな」

「私の知っているアレクはとても頑固で無口な、それこそ石みたいな子どもでした」

「石、か」

「アレクと出会ったのは私が五つの頃です。お父様とご一緒にお父様のお友達でいらした絵描きの方を訪ねに東の国に行ったのです。蒸し暑い国でしたわ。通りを歩く人の服も故郷とは違っているし、髪の色も目の色も烏みたい。そのくせ、私やお父様を見る目はじっとりしていて嫌な気分になりました。お父様に何度も駄々をこねたものです。早くお家に帰りましょうって」

「きっときみの髪や目の色が宝石みたいで綺麗だなと思って見惚れていたんだよ」

 少女はふうと息を吐き、「おにい様がそう仰るならそういうことにします」と憤りを収めた。

「絵描きの方が住んでいらした場所は人里離れた山の奥で、虫が多い場所でした。お父様は久しぶりにお会いになったご友人とご歓談されてて私を目に入れてくれないのでお家の外に出たのです。山の中は緑がいっぱいで、遠目に小鳥や鹿が何匹もいるのを見ました。昆虫も私は嫌いじゃありませんでしたから、何匹か珍しいのを捕まえてお父様にお見せしようと歩いたら川の傍で私と同じくらいの金色の髪の男の子を見つけてつい嬉しくなって声をかけました」

 さっと少女は顔をむくれさせる。

「男の子は――アレクは私を振り返って、『絵の邪魔だ』ってこういうんです」

「それは、また」

「ひどいでしょう。けどこんなのはまだかわいい方です。アレクは普段から口数が少ない癖に、口を開くとこう悪態ばかりついて。それが原因でよく喧嘩をしました」

「ああ……、仲直りはどちらから?」

「アレクから。毎回謝りに来るまでの時間がとてもかかるんですよ」

 可笑しそうに少女はくすくすと笑い、足を進める。俺もそれに続き、ふたたび展示された絵の観賞に戻った。

「最初の内はそんなもので会うたびに邪険にされていたのですけど、何時からか『また来たのか』って何とも思わない顔で言う様になって。外にスケッチに行くアレクに付いて行ってもいいか、って聞いても、『五月蠅くしないなら』って言ってくれるようになって私本当に嬉しかったんです。友達として認めてくれたみたいで。それからはアレクと一緒に山の中やアレクの絵のお師匠様と一緒に町中へ行って絵を描くのに必要な画材を見たり、舟に乗ってすこし遠くへ旅をしたり」

「楽しかった?」

「ええ、とても。国に戻ってお父様とまたあの島を訪れる時には必ず美味しいお菓子や私が撮った写真を何枚かお土産にと思って持って行ったのですけど、すこしだけアレクの仏頂面が和らぐんですよ」

「頭に浮かぶようだ」

 はにかむ少女を横目に見ながら、顔を上げた先に壁にかけられた絵に足が止まる。白い椅子に座った" ghost lady "の横に墨色の体から同じ色の蝶を生まれさせる影のようなものが座っている。

 絵の題名は『play』とある。どういう意味だろう。

「おにい様、この先でアレクが待っていますよ」

 廊下の角っこに立って、少女はより一層青さを増す光源が降り注ぐ廊下を指す。

「ああ、うん」相槌を返しながら俺はその絵と題名を頭の隅っこに置いた。少女の傍に寄って、改めて廊下を見ると先ほどまであった絵が一枚も無かった。いや、違う。額はある。あるんだ。けれども額に飾られた中にあるのは真っ白な紙一枚だ。鉛筆で線を引いてもいない。ただ紙の表面に言いようがない思いだけがべっとりと塗り重ねられているのだけは分かった。

「これは……」

「おにい様はどう思われますか?」

「どう、って……」少女に問われて空虚としか形容出来ない額の中を見つめる。" ghost lady "はおろか、さっきの不可思議な影すらいない絵からは狂気というよりも悲しさや寂しいといった感情を感じる。

 だが、それは一体何に? 喪った少女を仮初の心臓をあげて、絵の中で成長して行く。のに、いったい何が悲しいと言うんだろうか。

『――気付いてしまったんだ。どんなに描いても描いても、これは俺の自己満足にしか昇華出来ないって』

 突如として廊下の向こう側から響く声に、俺は首を向けた。

『最初は小さかったあいつに死の贈り物を与えた神に対する憤りからだった。それなら俺がと師匠の言葉も放って描き始めた。そうじゃなきゃあんまりだろう。あいつにはもっと色んな出会いがあった筈なんだ。じゃじゃ馬だったし人の領地にずけずけ入ってくる奴だったけど、一人前の淑女になってそりゃあ素敵な男と所帯を持ってさ。そういう未来が合った筈なんだよ……。なのに、どうして神はあいつから未来を奪ったりしたんだ! 奪うなら、俺から奪えばよかったのに』

 嗚咽が青い光を伴って、奥へと消えて行く。再び静けさを取り戻した廊下は不気味なものに満ちていた。

「あれは、……あれがアレク?」

「そうです、おにい様」

「悩んでいたんだな」

「私の最大の心残りです」 

 少女はあくまでも淡々と答える。

「きみは嫌だった?」

「何のことでしょう」

「彼に、アレクに絵をこういう風に描かれて行くことが」

「……、分からないわ」

「どうして?」

「私は本当の意味で彼女じゃないから。アレクが想った、ううん今もあんなに悩んで想ってくれている彼女と私は違うから」

 少女の言葉に俺は胸が刺されたかのような痛みを覚える。そして壁にかけられた空白の絵に首元が締め付けられるような苦しさも加わった。

「たしかにきみはアレクが時を一緒に過ごしたその子とは違うし、アレクが忘れたら消える幽霊かもしれない。だけど今のきみはアレクを生かしてもいるんじゃないか」

「私が?」

「きみがいなかったらアレクはそれこそ一人であんな思いを抱えて、絵も描けない日々だったかもしれない。だけどきみがいたからこそあの子の絵を描くことが出来ている。そう、思わないか」

 俺の足元から伸びた影がひらりと揺らめき少女の下に飛び移った。今のは……、何だろう。足元から少女に視線を戻すと、彼女は花輪に結ばれた指輪を片方の手で握り締めていた。

「思いたいわ。私もアレクのことが大好きだから、また絵を描いてほしいから」

 少女に手を差し出す。

「行こう」

 返事をする代わりに少女は俺の手を取ったかと思うと、そのまま俺の手を引いて走り始めてしまった。矢のようにぐんぐんと廊下を走り、何枚もの白い画を過ぎる中、何枚かの画に黒い……そう『play』という題名の絵にあった影が生んだかのような黒い蝶が狭いかごの中を飛んでいた。蝶、それが示すものは何だっただろう。

「おにい様」

 呼ばれ、前に意識を向ける。と、今までとは違い、黄色い光源が辺りを照らしている。少女が立つ後ろには薄い扉があり、表札も何もなかったが異様に冷たい空気を感じた。

「ここにアレクが?」

「はい、開けても宜しいですか」

 少女が取っ手に手をかける。扉は「がちゃん」と物々しい音を立て、その中を見せた。先に入るよう促された俺は部屋の中に足を踏み入れた。部屋に入るなり俺は椅子に座る男を見つけた。男はこちらに背を向ける格好で座っている。あれがアレクだろうか。

「アレク」相手を驚かせないよう、俺は相手の名前を呼んだ。が、椅子に座った男はぴくりとも動かない。おかしいと思った俺はそろそろと相手に近寄り、その手首に手を当てた。微弱だったが脈はあった。

 ほっと息を吐いて男を見ると、眉間や頬などいたるところに皺が刻まれ、両手の指先には赤や黄色、青といった絵の具がこびりついている。着ている服にもところどころその痕があった。

 ああ、アレクだ。俺は確信した。パタンと扉が閉まる音が聞こえ、顔を上げる。少女の碧い目が部屋の中で猫の目のようにぽっかりと浮かび上がっていた。

「どういうことなんだ」

 少女は目を閉じる。

「アレクは……、もうすぐ死んでしまいます」

「だから展覧会なのか」

「いいえ、これはあなたの為の展覧会です。おにい様」

「俺だけ?」

「そう、お別れとこれまでのありがとうを込めての」

 こつこつと靴音を響かせ、少女は椅子に横たわる男――アレクの隣に跪いた。

「……、アレクは本当に死んでしまうのか?」

「寿命なんです」少女は短く告げ、「でも不幸せな終わり方じゃなかった」

「どうしてそう言えるんだ?」

「アレクは私が死んだ時、夢が叶わないことに気付きました」

「アレクの夢?」

 少女は自分の首に下げていた花輪を外し、その中間にぶら下がった指輪を俺の目の位置に掲げた。指輪の輪の中、少女の碧い目が宝石のようにはまる。

「アレクの夢は彼女と幸せになることだった。だけど私が死んだ時に彼の夢は潰えてしまった。アレクは泣いたわ。今までどんなに辛い目にあっても泣かなかった子がわんわん泣いた。信じてもいない神さまを恨みもした。胸のここから、」心臓とはまた違う部分を指さし、少女は目を細める。

「何かが落ちて行くって、彼は怖がっていた。頭の中から私が……、彼女との記憶が少しずつ溶けて行くことが彼には何よりも恐ろしかった。絵が上達しないことよりも、今日食べるご飯がないことよりも、人が不幸にあうことよりも。どんなことよりも怖かった。そしてあなたがアレクを助けてくれた」

「俺が?」

「そうです、ユメジおにい様。あなたは悲観するアレクに夢をもう一度、見せてくれた。覚えていますか。あなたはアレクにこう言ったんです。『夢の中なら、その子も生きれるんじゃないか』って。誰もアレクにそんなことは言ってくれなかった。現実を見ろ、人はいつか死ぬものであの子はそれが早すぎただけだ、とアレクに投げられるのは彼女と別れさせるようなそんな言葉ばかり。そんなアレクにあなたは死んだ彼女とまだいる場所と時間をくれたんですよ」

 少女は涙を零し、男に囁く。

「アレク、起きて。ユメジおにい様が来て下さったわ」

 男の指がぴくりと動く。開かれた目には安らかさで溢れていた。

「兄さん」しゃがれた声で男は喋った。

「どうだった、展覧会は」

「……、いい絵ばかりだった」

「そうか、それなら良かった」

 疲れたようにアレクは椅子に体を沈める。

「もう夢を見なくていいのか」

「見れるならずっと見ていたい。兄さんの変な話もなかなか聞き甲斐があるし、出来るならずっと兄さんの弟でいたかったさ。だけど死者は夢を見れないだろう。死者が見る夢は夢じゃない。記憶だ。今まであったことをずっと辿って行く。そんなものは夢とは言わない。だからもういいんだ。あの子に想いを伝えられなかったことは不幸だった。だけどその後の方がもっと不幸だった」

「けどおにい様のお蔭ですこし楽になった。お礼を言わなくてもいいの、アレク」

 アレクは「ああ」と頷き、俺に手を差し伸べる。

「こんなやつのところに来てくれてありがとう、ユメジ兄さん」

 がっちりとした骨の手を握り返すと、「本当はあんたにもっと恩返しがしたかったんだ」と彼はいう。俺は少女と同じようにその場に膝を着いた。

「俺はそんなことは望まない」

「……、あんたはそう言うだろうなと思った。俺と同じで頑固だから」

「そうか、なあ。一つだけ願ってもいいか」

「ああ、いいよ」

 俺はアレクの手を取る少女とすっかり老いたアレクとを見比べ、「幸せになってくれ」と伝えた。老人はゆっくりと目を瞬き、傍らの少女に「だ、そうだ」という。少女はくすりと笑い、「こうなのよ、おにい様」と困り顔を浮かべる。

 老人はごほごほと咳込み、「好きだよ、今もこれからも」と呟いた。少女は老人の手を両手で握り締め、「浮気相手は決まった一人だけなら許すわ、アレク」

「ああ、そう言って貰えると……助かる」

 眠るように老人と少女の息遣いが聞こえなくなって行った。そして明るくなった部屋の真ん中に絵が飾られていた。廊下で見た絵と同じく貝殻模様の額に収められた絵には、肩を組合い笑う少年と少女がいた。

「……、おやすみアレク。おやすみ」

 瞼に降りかかる眠気に俺もその場に沈んで行く。と同時に、足元から蝶が何羽も飛び立った。

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