To obtain a title ー称号を得るものー

@takekura

第0章 生まれ

第1話 プロローグ?はいプロローグです。

母子家庭で育った12歳の主人公。

双子の姉を持ち元気いっぱいな彼女は学校の人気者。今でも学校の卒業式で泣きながら卒業の歌を歌っている彼女につられて、みんなが泣きそうになりながら歌っている。


彼女の隣の生徒はもう泣いている。その隣は涙を堪えているのだろう。涙ではなく鼻水がでている。その隣もさらにその隣も泣き始めていた。

卒業式が終わった後告白とラブレターの祭りがくるだろうと僕は予想した。



それに比べて僕の隣はどうだろう?

彼女の位置から離れているせいもあり、さらに僕が歌の音程を外すのでその度に笑ってくる。ちなみに僕の隣だけでなく周りも同じ様に笑ってくる。僕が音程を外すのは小さい時からそうなので仕方がない。何度練習しても上手くならないのだ。卒業式練習の時から笑ってくるので仕方がないと諦めている。

正直ひどい。


さてそうこうしている内に退場の様だ。

卒業証書も貰い感動の中の体育館。


「6年生起立‼︎」

「6年生退場します‼︎」


そう先生が言うと1組から順番に退場し始める。


僕は3組なのでそれなりに待ってから退場する。

退場している時に気づいたのだかお母さんが泣いていた。不覚にもそれを見てしまった僕は泣きそうになっていた。って言うより泣いてしまった。どうやら僕はお母さんの涙に弱い様だ。




教室で小学校の先生から最後の話をきいて、それにつられて僕を含め教室のほとんどこ生徒が泣いてしまってた。涙脆い僕たちに今度は先生が泣き始めてしまった。最後の方なんて、


「ダァァァガ〜ラァァ〜〜チヂュュ〜ガグセェェイィィ」


となんとか聞き取れる中学生なっても頑張れよと言ってくれた。「先生可愛いかったです」と春休み中に男の子の友達と女の子友達含めて皆んなが言っていた。


さて先生も頑張れよと言ってくれたし、小学生最後の春休み、中学生になる事だし勉強含めて遊びを全力で楽しもう!!













「3月25日朝のニュースです。

昨日3月24日、川で小学生が死亡した模様。

近くにいた高校生が救急車に連絡した様ですが救急車が到着した頃には亡くなっていたようです。どうやら警察ではこれを事故か殺人事件かで話が分かれているようすが………

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る