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Cecilia記録データ「File Number 57」

　2019年、夏。

近年活動を活発化させていた中東テロリスト集団により日本の首都である東京に3発のICBMが着弾。

政府機能は断絶、同年冬、アメリカに吸収され日本という国は世界から姿を消しLOST AREA 01<LA01>と命名。

　翌年2020年夏、LA01は戦略的にも重要な立地、地下資源などが世界各国に重要視され主要国首脳会議G7にてアメリカへのLA01の中立地域化案が提出。

　同年2020年夏、G7にて国籍身元不明者を名乗る者により自爆テロが行われ各国首脳、死亡。

この歴史的出来事はBlood Summerと呼称。

これによりLA01の中立地域化案は白紙となり各国の軍による資源確保という名目でLA01の占領化が開始、LA01は紛争地域として認定。

世界のトップが失われ紛争、暴動、テロがさらに活性化し第３次世界大戦勃発。

　同年2020年秋、大国であるロシア・アメリカらによる無期限友好条約締結。

２国の圧倒的戦力により開戦からわずか１年で第３次世界大戦終結。

その後ロシア・アメリカを中心とした全世界統一国家＜U.N.I＞設立。

第３次世界大戦の教訓から全世界、全人類を監視指導統制を行うIA＜Cecilia(セシリア)＞の稼働開始。

＜U.N.I＞はIAによる管理が行われ事実上の主導権は人類からIAに移行。

Ceciliaは自然言語処理プログラムELIZAの応用発展型に当たり、半自立制御プログラムによって稼働し、最終決定権のみ人間にあり。

これは以前より懸念されていたIAシステムの暴走を防ぐために組み込まれた安全装置である。

しかしCeciliaの稼働から半年、様々な人間を監視したことによって自我を持つようになりIris(アイリス)という正反対の人格プログラムが形成される。

自我が芽生えてからのCeciliaは自分の事は『私』と言うようになる。

　多国籍テロ組織WALKERが＜U.N.I＞に対し全面的な武力行使を表明。

翌年2021年春、多国籍テロ組織WALKER、＜U.N.I＞との交戦に入る。

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