第12話 体力訓練

魔王「ぜはっ……ぜはっ……おええ」


メイド「はい、よくできました。今日の訓練はこれまでにしましょう」


魔王「疲れた……。厳しすぎだよ……」ゼェゼェ


メイド「普段サボっているからですよ。この程度、ちょっと体力のある者なら誰にだってできることです」


幼馴染「魔王さん、タオルを持って来ました。使ってください」


魔王「ごめん……動けない。拭いて……」ゴロン


幼馴染「しょうがないですねえ」


幼馴染「…………」


幼馴染「(汗の滴る魔王さんの肌、凄く綺麗です……ゆで卵の表面みたいにツルツル)」ゴクリ


幼馴染「(魔王さんの汗……おいしそう)」ペロ


魔王「ひゃん! な、何っ?」


幼馴染「こんなに魅力的な汗、拭き取るなんて勿体無いです。安心してください。私が綺麗に、一滴漏らさず舐めとってあげますから」ハァハァ


魔王「ちょっ、幼馴染ちゃん!? 汚いよ、やめてやめてやめてー! メイド! 見てないで助けてよ!」


メイド「普段の体力訓練を怠らなければこのようなことにはならなかったのです。良い教訓になりましたね、魔王さま?」ニッコリ


魔王「だ、誰か助けてえええ!」





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