その3 おはよう









現在時刻7時。

僕らが外に出てからすでに1時間以上経過していた。

「もう、ももちゃんが野良猫相手なんかに無駄に遊んでるせいでこんな時間になっちゃったじゃないか」

手足が冷たくてしょうがない。

「だってなかなか当たんないんだもん」

「基本ノーコンなくせに意地はるからだよ」

「むー、今度は当ててみせる」

そう言ってむくれるももちゃん。

ちなみにももちゃんが野良猫相手に遊んでいた遊びとは、簡単言えば的当てゲーム。

ルールは簡単。

プレーヤーはその辺に落ちている石を拾い、それを歩いている猫に当てるだけ。

小さな石ほど点数は高いぞ。

…まっ。

なんて言っても動物虐待。

細かく言えば猫科虐待。

おかげで周辺の石ころが辺りに散らばりまくってしまった。

猫は…、まぁおいといていいだろう。

凄まじくすばしっこかったからなぁ。

どうでもいいことこの上ないことだけど。

とりあえず人には見られてないし、万事オッケーだ。

例えバレても…。

まぁきっと大した問題でもないだろう。

僕はそう、適当に決めとくことにした。

「あっ」

僕らが玄関から入り居間に向かおうとした時、ももちゃんが声を上げる。

僕がその声につられて顔を上げると、そこには1人の男がいた。

「おはよー、かっちゃん」

「おぃーす」

ももちゃんの挨拶に、かつくんは軽い調子で返す。

かっちゃんは、背が高くてがっちり体型なさわやかつんつん系男子なんです。

前髪も後ろ髪つんつん立っているのです。

そしてこれまたさわやかに笑っているのです。

「よー、こーくん。いつものか?」

かつくんが、僕に話しかけてくる。

「うん、そんなとこ」

僕はそれに答える。

「お疲れさん」

「そうでもないよ。それよりもかつくん」

「なんだ?」

「名前、ちゃんづけでもいいの?」

「は?、別にいいよ。かわいいじゃん」

かわいいらしかった。

それも平然と言いやがった。

でもそれが僕には耐えられないだよ。

そこんとこよろしく、ももちゃん。

「みみちゃーん。ご飯出来たー?」

僕とかつくんが話していると、ももちゃんは奥にあるキッチンにいるみみさんに向かって声をあげていた。

「もうちょっと。だから待っててもも」

その声に、みみさんは振り返らず答える。

みみさんは、女性にしては背が高く、スラッとしていているが出ているところは出ているといったまぁなんというかって感じのスタイルしていて、髪の毛はももちゃんよりも短めで、でも男っぽいというわけでもなく軽いウェーブのかかった栗色の髪をしている。

その表情はでも、どうにも能面のよういうか、無表情というか。

とっつきにくそうなオーラを全開で醸し出している。

……まぁ今なら分かるけど。

あれはただ、ポーカーフェイスなだけだ。

でも、感情が表情に出るのを嫌っているのか、苦手なだけなのか。

または、その両方か。

はたまた全く別の理由か。

なんでそうなのかは予想はつくけど。

理由の方はまだ、僕には分からない。

ちなみに、かつくんとみみさんは僕より一つ年上だ。

「何作ってるの?」

何となく僕は聞く。

「アメリカンな感じよ」

どんな感じか非常に気になる。

「ふーん…、それよりもみみさん」

僕は、みみさんに話しかける。

「何かしら?」

振り返って無表情に僕を見るみみさん。

「紅葉、まだ寝てた?」

「ええ、それはもうぐっすりとね」

予想通りというか、何というか。

いつも通り、だな。

「何度か起こそうとしたんだけど、やっぱり私じゃ無理みたいなの。いい加減あなたが起こしに行ったほうがいいんじゃないかしら?」

「そうするよ。で、ももちゃんはどうする?。2階行って着替える?」

「うーん…」

悩むももちゃん。

そして首を振る。

「いい。ご飯食べてからにする」

食欲に負けたようだ。

うむ、僕としては大変結構。

乙女な15才はそれぐらいが丁度いいわけでもないが、好みではある。

「遅かったら先に食べるてるから」

「はーい」

僕は返事をして、居間の扉を開け、廊下に出る。

「…さて、と」

そして、と言いながら、僕が2階へと向かおうとすると、がしっと肩を掴まれた。

僕は手で持たれた方向に、首だけを回してみようとする。

「やぁ」

そこにはなぜか、料理中だったはずなのに僕の肩を持っているみみさんがいた。

「痛いけど古い手だね。」

僕はそう言いながら、頬に突き刺さったみみさんの指をどける。

その悪戯だけをみれば、まぁたわいもないお巫山戯なんだけど。

みみさんの爪、長めだから当たると痛いんだよ。

それも磨いてあるから先っぽのほう尖ってるし。

「確かにそうよね」

みみさんは僕の言葉に頷く。

「分かってるならもうちょっと新しい手段を考えようよ」

「?、悪戯はしてもいいの?」

ポーカーフェイスだけどみみさん、不思議そうに僕に聞いてくる。

そしてそれに、僕はこう答えた。

「限度とユーモアがあるなら」

基本的に僕は何でもオッケーだ。

「なるほどね。相変わらず受け身なんだ」

「そうかもしれないけど、それだと僕がマゾみたいだからやめてくれ」

「じゃあ、いじられ体質なの?」

「別に僕はそんなに他人からいじられたことはないけど」

「なら、いじめられ体質?」

「それなら僕は不登校になってるよ」

そしてその内、遺書とか書いて飛び降りることになりそうだ。

これでも皆勤賞もではいかないものの、そこそこ真面目に学校には行ってる。

まっ、虐められている光景は見たこともあるけど、僕自身が虐められたことは幸運にも1度もない。

別段どうでもいいことだ。

「それで、結局なんの用なの?」

僕は話題を戻す。

「ええ。今朝のことなんだけどね」

「うん」

「本当にいつものだけなの?」

「ん?」

「いかがわしい事、してなかったの?」

みみさんが、僕の表情を覗き込むように言ってくる。

だけどまったく身に覚えがありません。

何度でも言おうじゃないか。

それでも僕はやってな…いや、なんでもないです。

「してないよそんなこと。そんな余裕もないし。僕にはそんな、度胸もないね」

「そうなの?。でもあなたの体からももの匂いがするのだけれど」

……。

まぁ、ねぇ。

確かに接触はしたけど。

特にみみさんは僕に近づいた訳じゃないが、その匂いが分かってしまったらしい。

相変わらず鼻がいいなぁ。

「別にそんなことじゃないよ。ちょっと馬乗りに…」

「馬乗り?、それは騎乗位?。ももは過激ねぇ」

出来れば女性が堂々とそんな事を口走らないで欲しい。

結構美人なんだから、みみさん。

「違うよ。ちょっと組み伏せられただけ」

「ふーん。じゃあ道路でやってたことは?」

「道路で?」

「ええ。たぶんあの足音はももだったと思うけれど。あなた達、その辺の野良猫虐めてたんでしょ」

「見てたの?」

「私たちの部屋からだと見えないわ。聞こえただけよ」

おお。

相変わらず耳もいいなぁ。

みみさん、音だけで僕らが何をやっていたのか分かったみたいだ。

さっすが。

「動物虐待は止めときなさいよ、かわいそうじゃない。それに近所の人に怒られるのも勘弁したいわ」

「ふーん。どっちが本音?」

「もちろん後者よ」

なるほど、猫はどうでもいいわけか。

みみさんは確か、そんなに猫好きじゃなかったしなぁ。

まっ、どうでもいいさ。

「分かった分かった。気をつけるよ」

「是非そうして」

「うん。じゃ、僕は起こしに行くから」

「ええ」

みみさんはそう言って、ももちゃん達がいる方に向かっていく。

僕はそれを見送り、再び階段の方へと意識を向ける。

「……さて」

さっさと。

「行きますか。」

僕は階段を昇っていく。

その途中、僕はなぜか壁に飾ってある猫がネズミをくわえている絵を見た。

…いいなぁ。

ももちゃんは一匹も当てれなかったのに。

猫でも出来るのに。

ももちゃん…。

とは思っていないし、そもそも僕はそれほど絵画に興味はないし、ももちゃんを猫以下の馬鹿野郎なんても思っていない。

ただいつも通り流し目を送ったけだ。

そして折り返しを曲がり、僕は2階についた。

2階には部屋が階段を挟んで2つと、さらに奥に1つ部屋があり、その内の階段を挟んで右側にある部屋が僕の部屋だ。

あと、一番奥にあるのがももちゃんの部屋で、最後の1つが僕の目的地。

「ふむ」

階段を挟んで2つの部屋。

右側が僕で、左が目的地。

そして奥の方に行って振り返って見れば、左側と右側が逆に…ってどうでもいいけど。

とにかくは僕は左側、目的地の部屋へと足を向けた。

コンコンと、軽く手のこうでノック。

念のため。

ついでに声も出しておく。

「入るぞー…………、よし」

返事なし。

今更だが、これで万が一の事故(具体的には着替え中になんたらというやつ)の時でも言い訳が立つ。

別に言い訳をしなきゃいけないような相手でもないけど。

それこそ、今更だ。

それから僕は特に気負いもせずに、ドアを開け放った。

「……………………………………………………………………」

うん。

やっぱりいつも通りだ。

僕は、部屋の中へと入っていく。

中は、閑散としているという言葉が似合うくらい物が少なく、目に見える範囲にある物は、机と椅子とベットと本棚ぐらいだ。

その他には、一様奥の方にクローゼットもある。

部屋の造りとしては、僕の部屋と真反対な感じ。

つまりほとんど一緒。

そんな部屋の左側に、1つのベットがおいてある。

ステンレス製の簡素な造りで、これまた特に見栄えもしないような一般的な掛け布団に無地の毛布。

とてもじゃないが、かわいらしさの欠片も感じられない。

他の家具にしてもそうだし、机上にあるのは鉛筆立てに教科書が数冊、それとなぜか500円玉が3つほど。

これの意味は特に分からないけど、気にするほどのことでもない。

そして唯一それっぽさを感じさせるのは、机の角においてある真っ赤な折り紙で作られた折り鶴。

作ってから結構時間が経っているせいか、若干萎れているように思える。

全体的に見るとなんだかまったく個性が感じられない部屋だ。

むしろそれこそが個性みたいな。

「さーて」

僕はベットに近寄り、それを上から眺めてみる。

その布団を見る限り、まだ寝ている人間がいるのはあきらかだ。

だって掛け布団がこんなに盛り上がってるし。

中身の人の顔は、掛け布団を完全に被りきってしまっているため、まったく見えない。

で、とりあえず揺すってみる。

ゆさゆさ。

「……うん」

起きない。

強硬手段に出ることにした。

「せいっ」

掛け布団をひっぺがえす。

重ねて被っている毛布ごと。

なかなか豪快に。

これを寒いときにやられると、温かかった空間に一気に冷気が入ってきて、中の人は相当驚くのだ。

これをやられて、まず起きない人はいないが。

「…うーん」

そのベットの主には、まったくと言ってほど変化は起こらなかった。

規則的な寝息を繰り返し、瞼を閉じたまま。

起きる気配など微塵も感じられないほどに。

熟睡と言うより、どちらかというと生きた死体みたいな。

そんな印象の寝方をしている女の子だった。

「うむ」

何となく僕は、その子の寝姿を眺める。

日本人形みたいに長くて黒い髪に、さらにその髪型までも前髪パッツンで、余計にそれっぽさが際だっている。

ももちゃんと同じくらいの身長に、全身血の気がまったく感じられないほど、あえていうなら一度も日光を浴びたことがないような白い肌。

体の発育は…まぁそこそこ。かろうじてももちゃんに、勝ってる、かなぁ?。

みみさんには絶対敵わないだろう事は、言うまでもないが。

太鼓判を押しても良いぜ。

とにかく言えることは、その顔つきもなにもかもを合わせて言うと、着物を着せたら誰よりも似合いそうだということ。

外見だけなら、大和撫子という言葉がよく似合う。

でも、なぁ。

僕は、布団から手を離してそいつを見る。

「この寒いのに、キャミソール1枚で寝るとは」

いやはや、風ひくぞ。

しかも本当にこれ1枚しか着ていない。

他の下着は着ずに、これ、1枚だけ。

寝るときは下着がしまるからいやとは言っていたけど、ここまで拘るとは脱帽ものだ。

それに横向きに寝てるいるせいか、微妙にはだけて、お尻が見えかけている。

なかなか扇情的なポーズに見えなくもないが、僕からしたら一刻も早く起きてくれる方が助かるので、とにかく起こすことにした。

「結局」

僕は、何気なく言う。

「いつもと同じか」

たまには、自分で起きることもあるかなとおもったんだけどなぁ…うん。

やっぱり、いつも通りだ。

相も変わらず、毎日毎日、繰り返し繰り返し。

「まぁ…」

これは、僕の役目だしね。

他の人には、譲れませんよ。

譲りたくとも。

それにきっと。

これからもずっと。

………たぶんね。

僕は、ベットに乗り出すように腰掛けて、それから布団を剥いだ女の子の脇にそっと手を入れ、よいしょと言って、持ち上げる。

そして、布団に乗り出した僕の膝の上にまで持ってきて。

両手を背中に回して。

正面から。

自分の体温に触れさせるように。

出来るだけ体をくっつけて。

抱きしめる。

「…………………………………………………………………………紅葉」

僕は、女の子の耳元で、

「起きて。朝だよ」

抱きしめたまま、言う。

そして、そのままで。

数分間そのままで。

それから。

紅葉の真っ白な頬が、少し、赤みを帯びてきた。

まるで、冷たい氷が溶けていくかのように。

紅葉は、覚醒する。

「……ぅ。」

ゆっくりと、目を開き。

「……………んっ」

僕の事を、その済んだ両眼に映し。

「…んん………おはよう。そして御苦労、コウ」

紅葉は、朝の挨拶。

少し寝ぼけ顔。

「おはよう紅葉。もう朝ご飯みたいだよ」

僕は、そんな紅葉の体をゆるりと離しながら言う。

そして、その言葉を聞いて紅葉は軽く体を伸ばす。

「ん、…そう。って、寒いっ!。寒すぎる!!、なんでこんなに寒いの!?」

今頃気づいたのか。

にぶいのか…いや、寝ぼけてただけか。

このお寝ぼけさんめっ。

「だったら寝る時にもっと着込めばいいのに」

直に触ってるから分かるけど、紅葉の体はとても冷たい。

まるで、本物の氷のようだ。

溶けられたら困るけど。

「いや。絶対いや。死んでもいや。殺されてもいや。転んでもいや。そんなことするぐらいなら裸で寝る」

だけど、紅葉はすぐに否定した。

しかも絶対って言った。

でもちょっと気になったのが最後の転んでもってどういうことだ?。

「えっとじゃあ、饅頭食べられなくなるのとは?」

「……………………………………………………………………………」

迷ってるっ!?。紅葉さんすっごく迷ってるっ!?。

死ぬよりも大事なのか?。

うーむ……、まっ。

別に本人が良いなら僕が無理強いをする必要もないので、それ以上は言わないし、言う必要もないか。

「…ん?。何やってるの?。」

なぜか紅葉は僕の上からなかなか降りない。

しかも小さく縮こまって。

「寒いって言ってるでしょ。暖まってるの」

「服着ればいいじゃん」

「うるさい。冷たい空気に馴れるてるの。黙って暖まらせなさい」

「はあ?、別にいいけど」

ふむ。

このきつい口調が紅葉の性格だ。

命令口調というか何というか、いつもなんとなく不機嫌そうな顔をしている。

別に嫌いじゃないんだけどね、慣れとかそれ以前の問題で。

それから紅葉は、少しの間僕で暖をとってから、足の上から降りる。

「んー」

もう1度、今度は手を上に挙げて伸びをする。

だけどそんなことをするとキャミソールの裾が持ち上がって、またお尻とかが見えそうになるというか見えている。

まあ僕からすると、別にそれぐらいで欲情することもなく、ただ寒そうだなぁと感想を持つだけだ。

うん、良い足してるなぁ。

「……うん」

紅葉は簡易ストレッチを終わらせると、首だけ僕の方を向いた。

「コウ、今すぐ着替えるから待ってなさい」

「うん」

そう言って僕は立ち上がり、部屋から出て外で待つことにぐぇっ。

僕の服が僕の首食い込む。

どうやら紅葉に襟を掴まれたようだ。

しかも結構思いっきり。

みんなぁ、絞殺するときは血管を止めるように上向きに締めるんだぜぇ

「なに?」

若干の息苦しさを感じながら、僕は紅葉の方に振り返る。

「此処で待ってなさい」

不機嫌そうな顔で、僕に言う紅葉。

「?、うん」

紅葉にそう言われたので、とりえず僕は壁に持たれて紅葉の着替えを待つことにした。

「………」

それから、何となく紅葉を見ていると、紅葉はクローゼットからまず下着を取り出して、キャミソール脱いだ。

この時点ですでに裸なので、非常に寒そうな中取り出した下着を着て。

それから次に黒い靴下を履いて。

上半身にカッターシャツを着て、赤紫色のリボンを留め、ブレザーを羽織りボタンを止めて、スカートを履いて、ほら。

制服の出来上がり。

そして、黒く長い髪の毛を軽く櫛でといて。

着替えを終了。

うーん。

和服もいいけど、こういう服もなかなか似合うなぁと思ったり。

マニアックな意味はないよ。

自信はないけど。

「コウ」

紅葉が僕に話しかける。

「なに?」

「なんかじっと見てるから」

「うん」

「どこか変なら言いなさい」

そう言って紅葉は、1度回転して全体を僕に見せる。

だけど、もともと僕はまったく違うことを考えていたので、思ったことを言うことにした。

「別に。ただそう言うのも似合うけど、やっぱり和服がいいなぁと思っただけだよ」

やっぱり紅葉は和服が1番だ。

「私、和服嫌い」

だけど紅葉は嫌いだったようだ。

ちょっと残念。

「なんで?」

「着付けが面倒くさいからよ」

なるほど。

非常に分かりやすい答えだ。

確かにあれ、帯とか結ぶの大変そうだしな。

でも最近は初めから出来ていて止めるだけのやつも…。

まぁ、あくまで僕の好みだし。押しつけるのもあれだから。

その辺は、個人の好き嫌いによりけりで。

「そんなことより」

紅葉は、相変わらずなんだか不機嫌そうな顔をして言う。

「朝食でしょ?」

「うん」

僕は、紅葉の着替え終了したのを見計らってすでに立ち上がっているので、そのまま近づいていく。

「ならさっさと行くわよ」

「うん」

僕は頷き、先に部屋から出て扉を開け、それから紅葉が外に出る。

そして僕が扉を閉め、階段を降り、僕らはリビングへと向かった。

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