爆発探求
爆発することのできる動物を育成すること。これが我々の社会の逆説的な使命ではあるまいか?気を付けた方がいい。ここにはありとあらゆる悪意やパロティや単なる愚劣ごとといったものが並立てられる。生まれてきたことを後悔してきた人間(人間以外かもしれないが)以外は近づかない方ことをおすすめする。だからといって私がペシミストであるなどと思われては困る。自殺に意味を与えるようなお人好しはここには存在しないのだ。人は「生まれてこなくてよかった」と笑顔で言えるようにならなくてはならない。生きるのも死ぬのも無意味。そして「人間は不潔な動物なり」。衛生学のこれほどの発達を目の当たりにしている我々(礼儀上「我々」と言うのだが)人類はこの定義の正しさを日に日に実感していると言えるだろう。生まれてこないことは新しさを常に求める軟弱な民主主義的権利とは違って永遠の命題であり狂信的な神学的論理がたっぷりと必要になる。「私は世界が美しいというだけの猿ではありません」と唱えるように私の忘却を反芻することにしよう。
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