夢の話
You
第一夜 妖精の館
夢の中。友人と車に乗らなければならなくなった。友人といっても見知らぬ他人だが、私は彼を友だと思っている。しばらく乗っていると、赤ん坊が横に居ることが解った。友人はもういない。赤児は火の付いた様に泣き始め、それを警官に見咎められた。見ると、家の庭に——実際よりも庭は随分広く、家には縁側までがあった——交番があるのだ。変だとは思い乍らも、どうやらオムツを換えなければならない様だ。赤児が乗っている車だから、一つ位はあるだろうと探しても見つからない。警官は
……何時の間にか螺旋階段を歩いている。
すると
『夢の中での夢』を見ていた。毛布も掛けずに昼寝をしていたらしい。それを叶えたいと、起きた時に、近くに居た女性に謂うと、微笑んで答えた。
「それは
『妖精の館』に居る。妖精の女主人、と謂った風な、小さくて
場面は変わり、陰鬱な部屋……木造の、くすんで煤けた、陽のあたらない……フードを被った、年齢・性別ともに不明な人が一人居る。そこに黒い服の少女が入って来る。人の前に並べてあった、半透明の、
少女はそれを
「どろぼう!」
と少女は叫ぶ。すると、蛙面は老婆の方へ詰め寄り、あっという間に
「人間樹氷だ!」
と、またも叫んだ少女が、
男が入って来た。背の高い、
「私を好きになって呉れたのね!」
と謂った。男はそのまま立ち上がると、右手の人差し指を
と思ったところで目が覚めた。気分は何故か、いやに良かった。
(起床)
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