一日に咲く花の世界

古くなった目覚まし時計


起きれないから


早めに捨てたんだよ


ごめんなさい


誰がくれたかわからないけど


プレゼントした理由は


僕がねぼすけだってことを


わかってるんだね


時間が数字で区切られてない世界は


太陽に当たる光が


花に見えたんだ


外の景色が


芽生え始める


さぁ、芽が出たぞ 僕も起きなくちゃ


花が高く咲いたら お昼なんだぞ


さぁ、夕焼け空は 枯れ時だ


お家に帰らなきゃ いけないんだぞ


枯れた花の世界で 明かりは灯せるが


もう帰らなきゃ


太陽が芽生える前に


眠ってしまわなきゃ


時間が数字で区切られた世界に


戻らなくなるぞ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る