クラスで勇者召喚 私は中立な立場をとります!!
Evanzyerin
第1話 異世界召喚 かえで女になるw
2057年、世界はついに仮想現実空間を現実にした。
その技術は、医療、軍事、教育など幅広い分野で活躍し、中でも人々が待ち望んだのはゲーム分野でのVRMMO《仮想現実大規模多人数オンライン》である。
小説の中でしか描かれていたものが現実になったのだから、それは人々を熱狂させた。
特に人気を集めたゲームが「イグドラシル」であり、私木嶋きしま 楓かえでもその一人である。
イグドラシルは、オープンワールドで非常に自由性が高く、職業や種族が三桁超え、組み合わせによる隠しイベントも盛り沢山といったゲームなのでオープンから13年たった今でも絶大な人気を誇り、そのプレイ人数は世界中で約6億人と規格外の任数をである。
まぁ、私は高校生でその中のトップ10に常に入っているほどの重度の廃人クラスなのだが・・・・・。
おかげで学校では私の周りには人が沢山集まるが大半が攻略の仕方などの情報を聞きだw
「かえでちゃん~♪今日も一緒にご飯食べよう」
こいつは、私の幼馴染である川上かわかみ 純じゅん、うざいやつだが根はしっかりしていていざという時には頼りになるやつだ。
「純、いつも言っているだろ私は女ではないからちゃん付けはやめろよ!」
そう、私は男である。
名前も容姿も女の子のようであるがれっきとした男である!!
じゃあ、なぜ男なのに僕や俺といった言い方ではなく私といっているかというとただの癖である。
「え~かえでは可愛いんだからかえでちゃんでいいじゃない」
「すずか、いいこと言うね♪」
山中やまなか 涼香すずか、こいつも幼馴染の一人でいつも私を人形のようにして遊ぶ悪魔だ。
悪いやつではないが可愛いものには目がないだけだ。
「なんだか楽しそうな話をしているなw」
「「「あ、とうか先生」」」
鈴嶺すずみね 冬香とうか先生、うちのクラスの担任でイグドラシルでのランキング3位の実力者である。
これの4人が昼休みでのいつものメンバーであり、イグドラシルで一緒にプレイしてたメンバーであった。
「そうえば、かえではまだあのギルドにいるのか?」
「うん、あそこは私が最初に作って大きくなったギルドだし・・・・・もしよかったら純や涼香、冬香先生も入ってよ」
「それはないかな」
「私も」
「私もだ」
「そうだよね。三人とも他のギルドに入っているし、今更一人しかいないギルドに入れないよね・・・」
微妙な空気になってしまい四人とも何も言えなくなってしまった。
こんな空気をなんとかしようとしたとたん、教室のいたるところに魔法陣らしきものが描かれ、次の瞬間38人の生徒と先生が世界から姿を消した。
「・・・・た・・・・・まし・・・・・・・・・」
何やら話し声が聞こえるなと思い体を起こしてみるとそこは、大理石で造られた大きな部屋であちらこちらにクラスメイトが倒れていた。
たしか、教室に魔法陣らしきものが描かれ、目を覚ましたら知らない部屋にいる・・・・・・これって小説に書かれたりする異世界召喚ってやつじないかと目覚めたばかりとは思えない判断力で現状を把握した楓はあることに気がついた。
それは
「なんで俺が女になっているんだーーーーーーー!!」
そう、楓は異世界で女となったw
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