日本人が犠牲になりました
バングラデシュの立て籠もり事件で、7人の日本人の犠牲者が出ました。謹んで哀悼の意を表します。
中東のイスラム圏での自爆テロに始まり、徐々に日本に近づいてきている。そんな雰囲気を感じている人はどの位いるのでしょうか……?
未だに、対岸の火事程度の感覚で、見ている人が居るとしたら、この国の行く末は恐ろしいことになると思われます。アルカイダやISが声明を発している中の標的として、実際に日本の国が入っているのですから。
しかし、日本の治安は良いわけだし、そう簡単にアラブ系のテロリストが入り込めるはずがない。恐らく、国内ではテロリストが入り込んで自爆テロなんて事は非常に難しいことかも知れません。
ところが、今回のようにレストランに立て籠もって、食事にきている人たちの内、外国人をターゲットとして殺害している。つまり、日本に潜伏しなくても、日本をターゲットとするテロは起こせるということです。
だからといって、日本人を中東や東南アジアから全員引き揚げさせることができますか?
日本は戦後、敗戦国として戦場になった国々への謝罪の意味を込めて、開発援助を行ってきました。井戸を掘ったり、橋を架けたり、学校を建てたりと、現地の人々が少しでも文化的な生活を享受できるようにと協力をしてきたんです。
しかし、今回殺害された人たちは、その様な意気を持って行った人たちでした。
テロリストたちにとって、上層部が日本を標的にすると声明を出せば、例え場所が国外であろうとも、日本人の多くいるところは、標的となるということを常に考えて行動しなければならないということなのです。
それは、仕事で行く人だけではなく、旅行で行く人も心しなければなりません。昨年のパリの劇場爆破事件のように、現在、テロリストは世界中のありとあらゆるところに潜んでいるのですから。
「大丈夫、私たちが行くところは、安全な国だから」などと高を括っていると痛い目に合うということです。誰しも自分だけは大丈夫と思いたいもの。しかし、常に危険はすぐそこに潜んでいるんだと認識すべき時なのです。
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