熊本、大分県民は怒るべきですよ

 来年の消費税値上げは、リーマンショック、東北の大震災クラスのアクシデントが無い限り実施します。


 これは安倍首相が国会で野党の議員に質問された時の答えです。先日の党首討論を見ていたら、岡田さんは三年後まで消費税値上げを延長すべきとの意見を述べてましたが、それに対して安倍さんは、リーマンショックや大震災クラスのアクシデントが無い限り、消費税の値上げは実施します。その最終決定は有識者の意見を聞き、その結果で判断します。ということでした。


 さて、此処。熊本、大分県民の皆さん怒るべきところですよ。分かりますよね。今回の地震。震度七というレベルの地震が二度。そして、七万戸以上の建物が全半壊です。これって充分大震災でしょう。


 でも、安倍さんはどうしても消費税を上げたいので、消費税値上げをその場で延期するとは言いたくないから、有識者の意見を聞いたうえで判断すると言っているわけです。今日(5月19日)、12人の有識者の意見は6対6で意見が割れたそうですが、恐らくこの先、一人御用学者を増やして7対6で消費税を値上げする事になりましたと結論するのではないでしょうか。


 私が疑問に思ったのは、何故12人の有識者だったのかということです。恐らく高を括っていたのではないでしょうか。そう、甘く見ていた。どの道安倍さんに媚びを売って、今後も有識者会議に参加させてもらおうという学者が居るはずだから、意見が半々に分かれるとは思っていなかった。これが本音ではないでしょうか。


 というより、なんで今回のことで有識者会議が必要になるのでしょうか。もしも、おじさんが首相だったら、自分の責任で消費税値上げの延期を決定するでしょうね。来るべき選挙に向けても、今の段階で延期を決定しておけば、ぎりぎりになって決定するよりもイメージは良い筈です。


 もし、選挙寸前に延長しますと発言すれば、インパクトは強いかもしれませんが、決断力の無さ、経済に精通していない、政策の決定力が無いという彼の弱点をさらけ出しているに過ぎないという見方を私はしてしまいます。


 そうなると、アベノミクスも御用学者の受け売りで、全く自分の意見を持っていないのではないかって、穿った見方をしてしまうのはおじさんだけでしょうか。テレビの前で格好の良い事を色々と言ってますが、結局は全てが学者の言いなり。だから、上手くいってるときは自分の考えが凄いと言いたげに話しまくってますが、おじさんから見ると彼の話には嘘が多いような気がします。


 例えば、民主党から政権を奪取したとき、『自民党はブレません。TPP反対』といってましたが、いざ政権を取るとTPP推進の先頭に立っている。アベノミクスは第一段階を終了して、新たな段階に入ったのでアベノミクス新三本の矢を発表しました。


 さて、アベノミクスが完成するまで、あと何本の矢を放つのか。おじさんの目にはアベノミクスの最初の三本の矢は見事に折れてしまってる。このままいけばボロが出るので、今のうちに国民の視線を反らしちゃおうというのが新三本の矢だと思ってます。果たして、詭弁とまやかしが、どこまで国民に通用するのか。


 話は反れましたが、今回の熊本・大分地震は間違いなく大地震ですし、消費税値上げを延期すべきアクシデントです。

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