第3話 炎上ハートフル物語

ネット上において、炎上マーケティングは常識である。

タイトルや見出しで大きな衝撃を読者に与える。そして本文に誘導。

内容の中で煽り文を多用した本文は、読者、あるいはその他のヘイトを掻き立てることが大きな特徴である。

その構造上、話題になればなるほど事が大きくなるという厄介な性質を持っている。

そして、一度ネットワーク上で放流された情報はなかなか消えない。


もし投稿した本人にその気がなくても燃え広がってしまう。

それはマイナスの方向に向いているとはいえ、れっきとしたムーブメントであり、多くの読者にその影響がでる。


さて、このカクヨムにおいて有名な炎上小説といえば。

ご存じハートフルシリーズである。

また、それに対する運営の対応も知っている人は多いのではなかろうか。

そう。

伝家の宝刀?

ランキング除外処分だ。

まあ、あれ、あれらは小説ではないから仕方がないとも思う。

またの名を真実は小説よりも奇なりという。



傍から見ている分。

つまり対岸の火事であるならばコンテンツ的には大成功ともいえる。

誰かを扱き下ろしている時に人は最も充足感を得るのだから。

実際、それでPVを稼ごうが、非営利だろうが。

どちらにしろ読者に得はない。


昨今の情報社会には多くの暗黙知が眠っている。

中にはウィキペディアのように体系知をまとめているものもあるが。

大体、それ単体では知識として機能しえないのだ。


ウェブ小説の9割方はゴミだ。

燃えることもある、埋もれていくこともある。

莫大なトラフィックを無駄遣いしている。

だからと言って、宝石が眠っていないわけではない。

ただ、鉱山に貴金属含有率の違いがそれぞれあるように。

サイトにも宝石の含有率が高いもの。低いものがある。

しかし、この違いは宝石を増やすことが可能だということ。

そして、宝石を共有することができるという点にある。

カクヨムは今現在も進化を続けているのだ。

正直殻を破るのが早すぎたんじゃないかとも思うが。


もちろん、ただ注目を集めることだけが炎上というわけでもない。

密度が高すぎれば、抑え込みにかかれば。

爆発するし、バックドラフトだって起こる可能性がある。


さて、この炎上の問題を今回は提起しよう。


炎上する小説はカクヨムにあるべきか否か。


システム的にはまあ該当するだろう。

小説の内容としてネット上で炎上した問題を取り上げることは何の問題もなく可能だ。

内容に対して、運営が左右することはできないのだから。


まあ、作者は炎上が嫌いなのだが。

理由としては、原発と同じようなものだ。

予測を超えて燃え広がった時、それを完全にコントロールすることができないから。

そういうことだ。


無責任に読者を煽ってそれで不利益が発生しても知らんぷり。

かといって利益が出たらそのまま享受する。

流石にそれは眉を顰める。


繰り返すが、システム的には何の問題もない。

できるからやらないというのは自由だ。

私はそれをしたくないと思っているし、

やったからといって非難される立場にもない。

避難する立場にもないが。

ただあったことにたいして思ったことをここに書き連ねてるだけで、正直なに書いてるかも定かではない。


できるからやっても悪くはない。

やっていいことと悪いことがある。

なんて自分の思い通りにならないから理屈を超えて非難するときの代名詞だ。


システム的にはあってもかまわない。

これが結論だ。


次は集団心理の考察に入る。

正直今以上にわかりづらくなるから読むことはおススメしない。

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