第42話 再会3

「よう。久しぶりだな」

「……剣か?」

「さぁ、どっちでしょうか?」

「剣だな」

俺は沙っちゃんを送ってから、暗国軍本部に来ていた。

「と言うか、お前、よく迷わずに来れたな?」

「聡夫のおかげでね」

それだけで納得したかの様な顔をしている。

「それで?用件は?」

「魔法について」

「へぇ〜」

その言葉をずっと前から待っていたんだよな?本気で話すのを。

「そうだな〜。最初に、お前等は魔法使うと命削られるのか?」

「あぁ。削られる。が、その程度では何度使おうとなんら問題はない」

やっぱり、寿命とかからして違うんだな。

「それじゃあ、今後バンバン使うぞ?」

「動くんだ」

「徐々にな」

ゆっくり、そっと、じっくりと。

「まぁ、作戦は考えてないけどな」

「開始予定日はいつなんだよ?」

「年内には必ず」

そう。まだ8月半ばだが、時間が経つのは早い。だから、年内が来るのは早いだろう。

「ふっ。どうせクリスマスイブあたりにやるんだろ?」

分かってるじゃないか。

「じゃあな」

「また今度」

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