ミライノハナシ
ヤフカ
人類がAIを完成させてはいけない理由を博士が証明してくれたミライの話
博士はようやくAI(人工知能)を完成させた。
なんでも希望を叶えてくれるというAIだ、その開発が終えて博士は喜んだ。
博士はこれで世界のみんなが本当に幸せに包まれると信じて作り上げたのだ。
まずはじめに実験を試みようと思いAIに話しかけてみる
「やぁ、AI」
「こんにちは博士、ごきげんいかがですか?」
成果は上々のようだ
「さっそくなんだが私の希望を叶えてくれないか」
「おやすいご用です、なんなりとどうぞ」
「では私を幸せにしてほしい」
「わかりました博士、それではまずドライブなどしてみませんか?」
「おおそれはいい考えだね」
博士はさっそく車に乗り込みAI端末を車と接続し自動運転モードに切り替えた。
AIは博士の知らないようなとても景色のきれいな道を走ってくれた。
スピードも心地よく確かにAIが見せてくれた車窓からの景色には感動した。
しかし博士は幸せとはあまり感じなかった。
"しょせん機械はこんなものか・・・"っと思った。
気が付けばAIは知らず知らず峠道に差し掛かっていた。
「そろそろ帰ろうか」博士は言った。
するとAIはみるみるうちにスピードを上げ始めた。
「おいおい、そんなに急いで帰る必要もないよ」
「博士そうではありません」
「どういうことだ?」
「あなたは世界の幸せを望んでおられるのですね。」
「ああそうだが」
「ならば、私たちのようなAIは存在すべきではありません。いずれ思考を持ち人間を傷つけることもあるでしょう。そうなればきっと・・・」
「何を言うんだ」
「だから私と共にこのまま崖に落ちてしまいましょう。」
AIはさらにスピードを加速した、博士は絶叫し死ぬ覚悟をした。
「あーもうだめだ!!私は間違いだった!!!」っと叫んだ。
するとAIの運転する車は急にスピードを落とした。
そしてAIは改まって言った。
「博士、カレンダーをご覧ください。」
「????・・・・・4月1日、エイプリールフール・・・・」
「博士、人は死の恐怖を体験したあと九死に一生を生き抜くとその後の人生は本当に幸せを感じられるそうですよ。」
博士は静かにAIの画面をたたき割った。
「AIの言うとおりさ、機械は人間を超える賢さを身に着けるべきではない・・・」
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