イジメラレ型ロボット

@hanaku

第1話 あぁ 今日もまた。。

あぁ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!


今日も学校だ!嫌な学校だ!


何が嫌だって?いじめられるから


毎日毎日毎日、いじめっこは楽しそうだ


その分、いじめられてる僕は楽しくない


それが分かってない。。楽しくない


誰もわかってくれない。。家族も分かってくれない

分かってくれないというか、言えない


こんなこと言えないのだ


みんな、周りは楽しそうだ


先生「はーい、はいはいはい、みんな静かに」


先生が、入ってきた。

教室がピタっと静かになる。


良かった

友達がいなくて誰とも話してなかった僕は静かのほうが孤独を感じなくてすむ


先生「みんな、静かにするんだぞ!今日はみんなに紹介したい子がいるぞ

   転校生の右近(うこん)君だ」


教室はざわめく。。

うこん?何だ何だ


小学生は、うんこという言葉に敏感だ。

かなり反応する、いやむしろ、好きと言っていいだろう。

うんこと言う言葉だけで小一時間、楽しむことができる。

小学生というのはそういう人種である。


うんこに近い、右近(うこん)という名前だけで、みんな嬉々とした表情となる。


右近「ど、ど、うも、う、うこ、右近と言いますよろしくお願いします」


どもってる。

何だ、この子は!?

僕はびっくりしたのだ。いやむしろ光を見たと言ってよい

何か、僕よりいじめられそうな子がはいってきたのだ


もちろん、見た目も、おかしい

服がよれよれなのだ、顔も自信なさげで、小刻みに震えている。

今すぐ失禁してもおかしくない顔をしている。


救世主じゃないだろうか。


その予感は当たったのだった。


続く




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

イジメラレ型ロボット @hanaku

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ