「碧い肌」

煩先生

 

鏡を見詰め

紅塗る僕は

綺麗な嘘に

涙を流した


背徳の指で

彼に触れば

汗ばむ味が

舌を誘った


躯を裂けど

人魚は迷い

全て忘れて

夢に溺れる


広い背中に

重たい声が

遠のく僕の

初恋でした

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「碧い肌」 煩先生 @wazurai

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