黄金の騎士

@Bokotyan

第1話 プロローグ

ベルドピルフ歴776年・・・この世界での年月はこう示される


世界はまさに血と力と国の時代、人々は国の領土を広げようと日々血を流す戦争を繰り返していた


その戦争で流れた血で川が生まれると言われたほどに

人々は日に日に大地に血を振りまいていた。

大きく戦争を起こしている国は3つ

・信仰の国シルヒルビズ

・鉄鋼の国タルジニア

・学術の国モートレアル

その3カ国は己の信じるモノのために無慈悲な争いを

繰り返してきた。


しかしその流され続けた血に神は酷く悲しんだ

そして人の世をまた1から想像するためその大地に竜を産み落としたとされる、そして人々の目に竜が初めて現れたその年がベルドピルフ歴777年である。

後にこの事を「竜産みの合奏」と呼ばれた、そしてその由縁は人々の悲痛の叫び、竜の雄叫びがまさに

この世の終わりの合奏に聞こえたからだという。


だがこの事が語り継がれているという事は、人々は

滅んではいなかった、戦争の真っ只中にあった3カ国はこの事態に力を合わせる事になり竜と対峙したのだ。


しかし相手は神が産み落としし竜なのだ

なすすべ無く世界の人間の半分以上は滅んでしまった。

これを遥か天上から見ていた神はもう一度だけ人間に

可能性を与えた、その時神はこれからこの絶望の世界に産まれる3柱の赤子に神の魂を分け与えた。

そして神の力を与えられた赤子は時期に成長し

神に授かった力を糧に王となる素質を得たのだった


その後3柱は各国の王になり得た。

・信仰の国の王「叡智のマルハジャール」

・鉄鋼の国の王「竜穿ちのガルヴァントゥス」

・学術の国の王「剣聖ホランド」

この3柱は国を収めつつ竜との戦に赴いたのだ


そして竜との戦争から二千年過ぎ

かの伝承も語り話となりかけた頃

世界は3勢力に分かれていた、しかし777年の竜との戦争から3カ国の団結は崩れていない。


これはそんな世界の小さな人間から始まる物語









  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る