異世界へ飛んだつもりが俺の極めたゲームの世界だった?!〜モンスターマスターへの道〜

ましろん

第1章

第1話 俺の人生

思えば平凡な人生だった。

これといった賞状も貰ったこともなく、クラスのリーダー的存在になった訳でもない。それでいて、彼女とキャッキャウフフしていた……という夢だけ見て、実際に付き合ったことすらない。

そんな俺こと、佐々木凛がトラックに跳ねられて死んだことはある意味唯一の平凡でない出来事であった。何故、それほど良い思いもしたことがないのに死ななければならないのか、俺は神に訴え続けた。せめて、もう一度平凡でなく、楽しい人生だったを送りたいと。それだけを心の中で伝えたところで俺の意識は途絶えた。

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