思考の森で
口を衝く言葉はまだ青く
いずれ茂るのであるならば
人とは一本の木じゃないか
私は幹の見事な杉になりたいと叫び
枝振りの逞しい松になりたいと羨み
立派な花を咲かせる桜になりたいと嘆き
背筋のしゃんと伸びた楠になりたいと願う
ただ顔色の悪い白樺なのだ
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