夢怒哀楽
仕事という夢を見た後に
深い怒りのせいか心を傷つけてしまった
ドアの向こう側は哀(あい)に満ち溢れてる
随分と私は自分を見失っていたようだ
そう、だな
その日を昨日と呼ぶ前に涙を片付けてくれよ
おそらく、それは無理な願いだと思うが
君に一つ話がしたい
それは雨と風が訪ねる日であった
どうやら私は夢を見過ぎたらしい
目は隠したほうが楽
涙は重いが
カスピ海でもこれを拭けないだろう
悲しみのお尋ね者がやって来た
疲れた顔をしてこちらを見たんだ
大きな二つの体操座りのどんぐり
一人は疲(ひ)に
一人は悲(ひ)に
ひだまりに温まりながら口は開いた
つらいと思うがこれは夢で
君の夢は叶ったのかい?
叶わないなら申し訳ないが
いつか君の涙で花は実るだろう
君が今見てる夢は君の夢なのかい
君の夢ではないかもしれないが
いつか君の夢を君が見れる時
その涙は役に立つ
火で涙が乾いた冬の夜
そんなただの話だが
君は夢を見ているかい
あぁ、ドアの向こうで寝息が聞こえる
どうやら君は夢を見てしまったようだ
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