サンキュー・ソウマッチ!

サンキュー・ソウマッチ!

「な、なあ、キャサリン君!?」


「何かしら山田君?」さり気なく抱きついちゃってるけど、良いのかしら?…


「い、いや! そんな、りゅうちょうなことを考えている場合ではない!! わ、私達、今、もしかしたら空の上にいるのではないか!?」


「……ええ、きっとそうね。たぶんそう、辺りが薄暗くてよく見えないけど、今頭から落っこちてる私達は、上空何千メートルかの雲と同じ位高いたぶんデブネコさんの巨大化の影響で、私達も上にところにいるのだと思う」放り投げられたみたいね


「や、やっぱり私達は、空の上にいるのか! デ、デブネコ君頼む! な、なんとかしてくれ!」


「山田君……デブネコ今の山田君の頭の上には、さんは居ないわ……」いつも居るはずのデブネコさんが居なくなっている


「え、ほ、本当だ!? ど、どうしてだ!? キャサリン君には、まだネコミミが付いているのに! 奴は何処へ行ったんだ!」


「私の子は……まだ幼体だから、デブネコさんは、隕石を破壊する為に宇宙に出て行ってしまったから、デブネコさんに吸収されずに残っていその勢いで山田君から外れてしまったのかもしれないわね

るのかもしれないわ」

「それじゃあ、どうするんだ! このままでは、二人共落ちて死んでしまう!」


「……打つ手無しね。この状況はどうしようも本当に、ネコの手も借りたいぐらいだわないわ」


「……」


「……」・・・・・・


「……キャサリン君……すまなかった」


……どうして謝るの?山田君が、ふいに謝り始めたわ


「最終的に、君を巻き添えにしてしまって……本当にすまない」


「……それは、こちらの台詞よ。アナタに、罪悪感を持たせてしまったことは、全部私が始めたこと……最後ま本当にごめんなさい・・・・・・私もこんな結末で見守るのが、私自身のになるとは思っていなかった・・・・・・責任だと思っているわ」


「いや、そんな……君を選ばなかったら、君が死ぬ必要は……」


「山田君、私は大丈夫よ……最後にアナタから、人並み山田君が居ない世界なんて・・・・・・興味無いわの幸せを教えてもらったわ。私は、もう思い残すことなんてないもの……」


「キャサリン君……」


「・・・・・・見て、朝日が出てきた」薄暗く青かった空の下から、目映まばゆい光の線が伸びていくのが見えてきた・・・・・・


「ああ……本当だ……」


……とても……綺麗ね。・・・・・・ようやく、終わったのね。私の人生は……この日の朝を迎える為に、あこんな綺麗景色を・・・・・・それも好きな人と見れたなんて、とても幸せ者ねったのかもしれない」


「……なあ、キャサリン君」


「……なに、山田君?」私は山田君と目を合わせる


「こんな私を……好きになってくれて……本当に、本当にありがとう!」


「……ううん、私こそ……こんな私のことを……最後に最後に、アナタと一緒に居られて・・・・・・とても光栄よ!選んでくれて……ありがとう!後悔なんてしてない!


「キャサリン君! 大好きだ! 心の底から、愛している!」

「私も!山田君のことが好き!世界で一番愛してる!



 青少年達よ。

 何を二人で、叫んでいるのだ?


「え?」

「デブネコさん?」姿は見えないけど、空の上からデブネコさんの声が

 少し探すのに時間がかかったが、見つかって良かったのである。

 今助けるから、青少年達はそのまま抱き合っていてくれると助けやすい。

「よ、良かった! キャサリン君! 私達助かるみたいだぞ!」

「……」・・・・・・

「ど、どうしたんだキャサリン君? 顔を埋めて」

「……山田君……その……さっきまでわ、私があんなこと言うなんて・・・・・・私が言ってたこと……全部忘れは・・・・・・恥ずかし過ぎる!て貰えないかしら……」

「それは、ダメだ! 絶対にダメだ!」

 騒ぐ彼等を、我が輩は前足を伸ばし、すくい上げた。

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